80秒に1台!中国のEV生産はなぜこんなに速い?―中国メディア

Record China    2023年12月19日(火) 6時0分

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18日、中国中央テレビは80秒に1台という超高速生産を実現した中国のEV工場の様子を紹介した。写真は広州モーターショー2023。

2023年12月18日、中国中央テレビ(CCTV)は80秒に1台という超高速生産を実現した中国国内の電気自動車(EV)工場の様子を紹介した。

同局は浙江省寧波市にある新エネ車工場では1時間に45台の車を生産できる生産ラインがあると紹介。「これは完成車1台を生産するのにわずか80秒程度しかかからない計算になる」とした。

そして、組み立て工場内では1台1台に必要な部品が搭載された全自動部品供給システムの台車が作業ライン上を流れており、このシステムによって組み立て作業員に寸分のタイムラグもなく、各型式に対応した部品が自動で正確に届けられると説明。便利な自動供給システムのおかげで、部品供給におけるヒューマンエラーがなくなるとともに、作業員は部品をいかにうまく取り付けるかに専念でき、製品品質を守ることができると伝えた。

また、ライン上を高速で動き回るネジ締め担当の複数のロボットアームについて、到着した車のモデルに応じて材料を自動的に識別することができるほか、取り付け精度がプラスマイナス0.25mmの範囲内に制御可能だと紹介。各ロボットにはデジタルセンサーを通じてネジ締めのトルク、角度、時間をリアルタイムで監視することができる視覚検査システムが付属しており、各種生産データが逐次記録され、トレースも可能だと伝えた。さらに、溶接工程やプレス工程などさまざまなセクションにおいて自動化、高速化が実現されているとした。

さらに、分単位、秒単位で正確な生産を実現するためにはロボットの正常な動作が不可欠であり、小さな問題を含めた各種故障の診断が非常に重要だと指摘。この工場では異常を知らせるアラームが発報されると各部門のスタッフが速やかに原因を特定した上で短いミーティングを開き、それぞれの持ち場に戻ってトラブルシューティングを徹底的に実施する態勢を整えていると紹介した。エンジニアなどからなるこの「応急チーム」によるトラブルの発見、シューティング態勢が生産ラインの600台以上のロボットによる正常な稼働を保障しており、生産効率と運用コストの大幅な改善につながったことを説明した。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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