中国EV大手3社がメキシコに工場建設を準備、米国が懸念―英メディア

Record China    2023年12月18日(月) 16時0分

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フィナンシャル・タイムズによると、中国の電気自動車(EV)大手3社が米国国境以南に工場の建設を準備する中、米国政府はメキシコへの中国からの投資の波が迫っていることについてメキシコに懸念を表明した。

仏RFIの中国語版サイトは17日、「中国の電気自動車(EV)大手3社が米国国境以南に工場の建設を準備する中、米国政府はメキシコへの中国からの投資の波が迫っていることについてメキシコに懸念を表明した」とする英フィナンシャル・タイムズの記事を取り上げた。

記事によると、中国EV大手の上汽名爵(MG)、比亜迪BYD)、奇瑞汽車(Chery)は今年、用地探しのためにメキシコ当局と協議し、別の中国企業も120億ドル(約1兆7000億円)規模の電池工場の建設を計画している。この投資促進により、中国メーカーはこの地域で貴重な足掛かりを得ることができ、中南米第2の経済大国は米中貿易戦争の真っただ中に置かれている。

米当局者はメキシコ当局者との会談で、中国の投資について広範な疑問を提起した。メキシコ当局者は、米国を動揺させるリスクがあるため中国からの投資を検討する際には慎重でなければならないことを認めた。

メキシコは世界7位の自動車生産国であり、新型コロナウイルスのパンデミックと米中貿易戦争による世界のサプライチェーンの混乱から最も恩恵を受ける立場にある国の一つだ。メキシコは労働力が安く、自動車のサプライチェーンが広がり、米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)にアクセスできる。

米下院中国特別委員会の共和党有力議員らは最近の書簡で、中国企業がメキシコを米国市場への「裏口」として利用するのではないかと懸念していると述べた。中国はEVとEV用バッテリーの世界最大の生産国であり、同国の自動車メーカーは国内工場の生産能力が過剰なため、低価格モデルを世界に輸出するケースが増えている。

消息筋によると、上汽MGはメキシコに15億~20億ドル(約2130億~2840億円)相当の工場を建設する計画で、BYDは数億ドルの初期投資で工場建設の準備を進めている。

中国の自動車メーカーは近年、メキシコで天文学的な成長を遂げており、6年前のほぼゼロからメキシコの自動車販売の5分の1近くを占めている。

米国は中国の対メキシコ投資を阻止しようとしていないと述べた。しかし、ジャネット・イエレン米財務長官は最近、外国投資審査を強化するという米国とメキシコとの最近の合意を含め、貿易ルールを適切に施行する必要性を強調した。(翻訳・編集/柳川)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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