台湾の窓口機関である台北駐日経済文化代表処が18日に発表した世論調査の結果で、日本人の76．6％が台湾に親近感を抱いていることが分かった。

報道によると、同調査は20～89歳の日本人1000人を対象に行われたもの。「台湾の印象」（複数回答可）では74．8％が「日本に友好的」と答えた。また、45．0％が「食べ物がおいしい」、36．8％が「日本と歴史的なつながりがある」、30．7％が「観光地が豊富」、24．5％が「台湾有事」、23．9％が「半導体産業が世界から注目されている」と回答した。

「親近感を感じる」（「どちらかと言えば親近感を感じる」も含め）は76．6％に上り、理由としては「台湾人は親切で友好的」が最も多く、ほかには「長い交流の歴史がある」、「経済の結びつきが強い」などが挙げられた。「信頼できる」（「どちらかと言えば信頼できる」も含め）は65．0％で、理由は「日本に対して友好的だから」が最多。このほか、「自由と民主の価値観を有しているから」「平和的な国だから」などが続いた。

日台関係については「良好」（「どちらかと言えば良好」も含め）との回答が72．8％、「日台関係は今後も発展していく」（「ある程度は発展していく」も含め）が59．1％だった。一方、日台間で懸念される問題については、「台湾海峡情勢が日本に与える影響」が最多で44．4％。以下、「領土問題」が8．5％、「歴史問題」が7．3％、「経済上の競争関係」が6．8％、「福島第一原発の処理水海洋放出に関する問題」が4．8％などとなった。

「台湾海峡の平和と安定のために何が重要か」との質問では、「外交と対話を通じた協議」が57．0％、「日米台協力の構築」が37．1％、「台湾の国防力強化」が26．6％、「日本の国防力強化」が26．4％、「台湾国防への米国の積極的な関与」が26．0％だった。このほか、日台が今後交流を強化すべき分野では「経済」が最多の56．8％。以下、「観光」が55．1％、「政治と安全保障」が43．3％だった。（翻訳・編集/北田）