ソウル舞台にテロ映像流したイスラエル大使館に「度を越している」と批判、韓国外交部「適切でない」

Record Korea    2023年12月28日(木) 16時0分

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28日、韓国・ヘラルド経済は「駐韓イスラエル大使館が韓国を背景にハマスのイスラエル攻撃を再現した映像をSNSに投稿し、波紋を呼んでいる」と伝えた。写真はソウル。

2023年12月28日、韓国・ヘラルド経済は「駐韓イスラエル大使館が韓国を背景にハマスのイスラエル攻撃を再現した映像をSNSに投稿し、波紋を呼んでいる」と伝えた。

イスラエル大使館は26日、SNSに「あなたに起こったことだと想像してみてください」と題する映像を公開した。映像はクリスマス当日の韓国ソウルが舞台で、ある親子が幼稚園の学芸会中に空襲警報を聞き慌てて避難するが、建物に爆弾が落ちて母親が負傷し、血を流したまま武装集団に拉致される内容となっている。母親は娘を探すが、娘が身につけていた赤い手袋だけが地面に落ちているという場面も映し出される。

映像は「皆さんにこうしたことが起こったと想像してみてください」とのテロップが表示され、10月7日のハマスの攻撃によるイスラエル国民の被害内容が紹介される。

大使館側はこの映像を制作した意図について「イスラエル人の心情を韓国国民に分かりやすく伝えたかった」と説明した。

しかしこれに「ハマスに対する全面戦争を正当化するために朝鮮半島の安保懸念まで引き合いに出すのは度を越している」との指摘が出たことを受け、大使館側は27日に映像を削除した。

韓国外交部は「イスラエルの民間人に対するハマスの殺傷と拉致は正当化できないが、駐韓イスラエル大使館がこれを他国の安保状況になぞらえて映像を制作・発信したことは適切でないと考える」との立場を大使館側に伝えたという。

これを見た韓国のネットユーザーからは「イスラエルの意図は理解できるが、こういう映像を発信するのはとても傲慢」「韓国が友好国であり休戦国であっても、これは度を超えすぎている」「警戒心を持たせようとしたのだろう。それに現在のイスラエル国民の苦痛もよく分かる。それでも韓国の友好国であるイスラエルがこういう映像を作るなんて…」「頼りない大統領のせいで国民まで甘く見られる」「外交部は正式に強く抗議するべきでは?」などの声が上がっている。(翻訳・編集/堂本

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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