香港の俳優アンディ・ラウ（劉徳華）がこのほど、香港メディアのインタビューの中で、映画監督にチャレンジしたいという希望を語った。

中国で12月29日から公開されている最新作映画「潜行（I Did It My Way）」が香港では1月11日に封切りを迎えるが、その宣伝活動の中で語ったもの。2001年公開の香港映画「ダンス・オブ・ドリーム（愛君如夢）」をきっかけに映画監督への夢を抱いたといい、「26年までに監督業に就きたい」と明かし、「それが無理なら今後は二度と考えない」と話している。

アンディ・ラウによると、監督として手がける候補作はすでに3つの作品が手元にある。1つは武侠時代劇の名作「神鵰俠侶」で、自身も1983年に香港無線電視（TVB）制作のドラマ版に主演し、91年には自ら設立した映画制作会社・天幕製作の第1回作品「神鳥伝説」（九一神雕侠侶）に主演。非常に思い入れの深い作品だと語っている。

なお、その他の候補作のうちの1つは大規模な歴史巨編で、こちらは現段階で版権を取得できていないとのこと。もう1つには現代社会のひずみを描く低予算作品を挙げている。

最新作のジェイソン・クワン（関智耀）監督作品「潜行」では、麻薬カルテルのトップに君臨する悪役を演じるが、これまでに演じてきた悪役と比較して「より満足できる悪役」だったと語る。さらに今後チャンスがあれば、究極の悪役か善人を演じたいといい、「極端であればあるほど引きつけられる」とも話している。（Mathilda）