台湾総統選で民進党が勝利、中国大陸からは「幻想は捨てよう」の声も

Record China    2024年1月13日(土) 22時40分

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13日に投開票が行われた中華民国(台湾)総統選では、日本時間午後9時半までに民進党の総統・副総統候補の頼清徳・蕭美琴ペア(写真)の勝利が確実になった。

13日に投開票が行われた中華民国(台湾)総統選では、民進党の総統・副総統候補の頼清徳蕭美琴ペアが開票の全過程を通じて有利に票を伸ばした。日本時間同日午後9時40分時点の中央選挙委員会の発表によると、民進党ペアの得票率は40.10%で、国民党候補の侯友宜趙少康ペアの33.46%、民衆党の柯文哲呉欣盈ペアの26.44%に差をつけた状態だった。侯候補と柯候補は日本時間午後9時半までに敗北を認める声明を発表した。

直前の世論調査では民進党ペアが有利と予想されており、番狂わせではなかった。しかし中国大陸のネットユーザーからは、改めて衝撃を受けたと見られる投稿も相次いだ。

「国民党の勢いは去り、『台湾独立』ペアが勝利した。台湾の大部分の人に中国への帰属感はほとんどなく、逆に遠ざかっていく一だ。幻想は捨てるべきだ!」、「実際のところ、(民進党など独立志向勢力を指す)緑陣営は、台湾で脱中国化を進め、反共プロパガンダを強化してきたため、台湾の民意の主流は早くも独立に傾いている。この現実に向き合わない限り、ほおかむりをして見て見ぬふりをしても問題は解決しない」などだ。

比較的冷静な意見としては「実際にどんな結果になろうとも、台湾人の選択を尊重することが最も重要だ。われわれは自らのやるべきことを果たしていく」といった投稿も見られる。

前回の2020年総統選では民進党の蔡英文・頼清徳の総統・副総統候補のペアが約817万票を獲得して、次点の約552万票だった国民党の韓国瑜・張善政ペアを破った。民進党候補は国民党候補の1.5倍に近い票を獲得した計算になる。今回の選挙では民進党の頼清徳・蕭美琴ペアの13日午後9時40分時点の約557万票の得票は、国民党の侯友宜・趙少康ペアの約465万票の約1.2倍に留まる。

また、野党第2党である民衆党の柯文哲・呉欣盈ペアは同時点で約368万票を集めた。民衆党は民進党と比べれば国民党とは政策が比較的近いことから、一時は立候補者の国民党との一本化の動きが本格化した。仮に国民党と民衆党の候補者が1本化していれば民進党候補の得票を上回った可能性がある。今回の総統選で民進党は、2000年選挙と比べれば選挙民の支持を多く獲得したとは言えない状態だ。

地方別では、国民党ペアが日本時間午後9時40分時点で民進党ペアを抑えて最も多くの票を獲得したのは、台湾の6直轄市・3市・13県のうち基隆(キールン)市、新竹県、苗粟県、南投県、花蓮県、台東県、金門県、連江県の1市7県で、いわゆる大票田では民進党ペアがいずれも第1位だった。民衆党ペアが最も多くの票を集めた地域はなかった。(翻訳・編集/如月隼人

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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