香港メディアの香港01は24日、日本でスキー中に事故を起こした香港人の行方が分からなくなっていると報じた。

記事によると、このほどある台湾人がフェイスブックのプライベートグループで事故に関する情報提供を呼び掛けた。被害に遭ったのは投稿主の友人の女性だといい、17日に新潟県の苗場スキー場で滑っていた際に転倒し、立ち上がろうとしたところに相手が衝突してきたという。

この事故で女性は顔などを負傷し、鼻から大量に出血。添付された写真には、座り込んだ白いスキーウエアの女性の周囲の雪が血で赤く染まっている様子も写っている。投稿主によると、女性に衝突したのは香港人の女性で、事故直後はティッシュを渡すなどしていたが、一緒にいた香港人男性が付き添いを代わり、香港人女性は助けを呼ぶためにその場を離れた。

その後、被害女性が付近にいた知人を見つけて声を上げ、付き添っていた香港人男性はその知人を被害女性の元に案内した後で現場から立ち去り、現在2人とも行方が分かっていないという。

投稿主は、被害女性が病院で顔を7針を縫ったことを明かし、「女性の顔をこんなふうにして。（当事者の）香港の友人たちよ。あなたたちは何もなかったかのようにその場を離れて、良心はないのか。本当に怒りを覚える」とし、当時現場にいた人がいれば情報を寄せてほしいと呼び掛けた。

記事によると、この投稿にネットユーザーからは「冷血動物」「（被害者に）構わず立ち去るのは間違い」「香港人がまた海外で醜態をさらした」といった批判の声が多く上がる一方で、中には「（2人は）すぐに立ち去ったわけじゃなく助けを呼んだ。（相手に）警察に行くとでも伝えないと（引き留めることはできない）」「少なくとも（被害者の）友人が来るまでは付き添っていた。それ以上何ができるのか」との声や、「（雪と同化する）白いスキースーツを避けるのが安全における常識」など、被害女性にも一定の非があるとするコメントも寄せられていたという。（翻訳・編集/北田）