サル山で猫に「性的虐待」か、動物園が対策を発表―雲南省昆明市

Record China    2024年1月28日(日) 13時0分

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雲南省昆明市動物園は園内のサル山で飼育していた猫を、別の場所に移すと発表した。同園のサルが猫にのしかかり交尾のような行為をする動画がネット投稿され「猫に対する虐待では」との声が相次いでいた。

雲南省昆明市動物園は26日、園内のサル山で飼育していた猫2匹を、サル山以外の場所に移すと発表した。しばらく前に、同園のサルが猫にのしかかって交尾のような行為をする動画がネット投稿され「猫に対する虐待が発生しているのでは」という声が相次いでいた。

園側の説明よると、サル山で猫を飼い始めたのは2013年5月で、ネズミ対策が目的だった。サル山でサルに与える餌が豊富で、しかもネズミ類の生息に適した穴が多かったためにネズミが大量にすみ着き、その数は300-500匹と推定されるに至った。それまでにも人手による駆除を何度も試みたが、よい結果を得られなかったという。

動物園としては、ネズミを媒介とする病気の発生を最も心配していた。そのために、市民と専門家の意見も聴取して、最初は猫2匹、次に6匹をサル山に入れた。動物園に収容されていた「野良猫」を用いたという。1年後にはネズミが見られなくなった。専門家を招いて調査したが、ネズミがすみ着いている形跡はほとんどないとの意見だった。また、それまでに子猫が生まれており、猫の数は12匹になっていた。

猫はその時点で、子猫も含めサルと「平和共存」していた。動物園側はサルが猫の関係を観察しつづけたが、互いに傷つけ合うようなことはなく、サルが猫の毛づくろいをする光景も見られた。サル山からネズミの姿は消えたが、動物園はネズミ駆除の効果を継続させるために、猫2匹だけをサル山に残すことにした。

最近になり「交尾を強いられている」との動画が投稿された猫は、サル山に残っていた2匹だった。園側は愛猫家の関心に応じるために、残されていた2匹も別の場所に移すと発表した。その際には猫2匹に健康診断を行い、また猫の飼育に適した場所と条件を提供し、その後の猫の関連状況も社会に向けて速やかに公表すると説明した。(翻訳・編集/如月隼人

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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