「今年行くべき場所」の世界第3位に選ばれた山口ってどんな場所?―台湾で紹介

Record China    2024年1月28日(日) 11時0分

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山口市は先日、米紙「ニューヨークタイムズ」によって、「2024年に行くべき52カ所」のランキングの第3位に選ばれた。台湾メディアの遠見は改めて、現地の状況を紹介する記事を発表した。

山口県山口市は先日、米紙「ニューヨークタイムズ」によって、「2024年に行くべき52カ所」のランキングの第3位に選ばれた。4月8日には極めて広い範囲で皆既日食を観測できる米国、夏季五輪大会が開催されるフランスのパリに次ぐ順位だった。台湾メディアの遠見はこのほど、山口市および山口県の特徴と現状を紹介する記事を発表した。以下は同記事の主要部分だ。

「ニューヨークタイムズ」によると、人口19万人の山口県山口市は「西の京都」と呼ばれ、市内の洞春寺の陶芸工房では陶磁器の窯などさまざまな体験ができるほか、古風なカフェや茶館、寺院も多く、寒い日には県内の湯田温泉に入ることもできる。

「ニューヨークタイムズ」は、山口市のランドマークであり、日本三名塔の一つとされる瑠璃光寺の五重塔も絶賛した。ただし、この五重塔は現在改修中で、拝観できるのは26年3月以降という。

同紙は、山口県は京都ほど混雑していないが、京都のような文化体験ができると紹介した。例えば、7月に開催される山口祇園祭にについて、「600年近い歴史があり、実は京都の祇園祭を参考にしている」と紹介した。

「ニューヨークタイムズ」は23年には、日本の岩手県盛岡市を「今年の行くべき52カ所」の一つに選んだ。盛岡市はその後、海外からの観光客の誘致に成功した。同ランキングの宣伝効果の高さをうかがい知ることができる現象だ。

山口市側は、瑠璃光寺を地域全体でPRしていく計画だ。市関係者の一人は「私たちは、コロナ流行を乗り切ったばかりですが、海外からの観光客誘致に力を入れ始めました。報道が大きな宣伝効果を出すといいですね」と述べた。

70代の山口県民の男性は、山口市が「ニューヨークタイムズ」のランキングの上位に選ばれたことについて「かなり誇りに思っています。街が再び活気を取り戻すことを願っています」と述べた。ある20代の女性は、「山口県が世界に注目されてうれしいです」と話した。

山口県内には、観光などでの「見どころ」が豊富にあるのだが、なぜか「つまらない場所」と誤解されることが多い。日本で22年に実施された各都道府県に対する魅力投票では、山口県は42位で、中国地方(鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県)では最下位だった。山口県は、日本国内であまり評価されていないことが明らかになったが、ニューヨークタイムズのランキングが発表されたことが、ちょっとした転機になるかもしれない。

海外旅行の行き先が、人と人が押し合うような混雑だったらどうだろう。山口県を思い出して、文化の要素が豊富な旅を選択するのもよいことだ。(翻訳・編集/如月隼人

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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