Record China 2024年1月30日(火) 13時0分
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29日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは、着陸に成功するも充電システムがうまく作動していなかった日本の月面探査器が動力を回復したと報じた。
2024年1月29日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは、着陸に成功するも充電システムがうまく作動していなかった日本の月面探査器が動力を回復したと報じた。
記事は、日本の小型月探査機「SLIM」が20日に月面着陸に成功するも、探査機の太陽電池パネルが向きの問題で発電できず、宇宙航空研究開発機構(JAXA)は「太陽の角度が変わったときに電力を回復できる」ようにするため、電力が12%残った時点で探査機をシャットダウンすることを発表していたと伝えた。
そして、JAXAが29日に、太陽の向きが変わったことで探査機が発電できるようになった可能性があると発表するとともに、X(旧ツイッター)で「昨晩、SLIMとの通信に成功し、運用を再開した。さっそくマルチバンドスペクトルカメラ(MBC)による観測を開始し、データが得られた」と発表したことを伝えた。
その上で、JAXAの情報として、SLIMは月の赤道付近の着陸目標地点から100メートル以内に着陸するという前例のない「高精度」着陸を達成し、この着陸技術によって月ミッションは「着陸しやすい場所ではなく、着陸したい場所に着陸する」ことが可能になったと説明。月の極地には水や酸素、燃料など、生命維持に必要な資源が眠っている可能性があり、SLIMが将来的に月の極地を探査するための強力なツールとなるだろうと評している。
記事は、ロシアや中国、韓国、アラブ首長国連邦などこれまで多くの国が月面着陸を試みてきたと紹介。昨年8月にはインドの探査機チャンドラヤーン3号が月の南極付近に歴史的な着陸を果たしたと伝えたほか、今回月面着陸に成功した日本もSLIMミッションに何度か月面着陸を試み、失敗してきたと紹介した。(翻訳・編集/川尻)
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