<サッカー>次の中国代表監督はどう選ぶ?アジアカップの日韓の監督を見よ―中国メディア

Record China    2024年1月30日(火) 18時0分

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中国メディアの澎湃新聞は30日、「サッカー中国代表監督の選出に向けた指示書:アジアカップの日韓の監督を見よ」と題する記事を掲載した。

中国メディアの澎湃新聞は30日、「サッカー中国代表監督の選出に向けた指示書:アジアカップの日韓の監督を見よ」と題する記事を掲載した。

記事は、同日夜に行われるアジアカップの決勝トーナメント1回戦でウズベキスタンと対戦するタイ代表の指揮官が日本人の石井正忠氏であることを紹介。前任のブラジル人、ペルキング監督はアジアカップについて「ベスト8を目指す」とのスローガンを掲げてファンの感情をあおり立てていたが、昨年11月のワールドカップ(W杯)予選の中国戦で無理な戦術により逆転負けを喫したことで解任、石井氏に変わったことで(タイ代表の)浮ついた部分が取り除かれ、チームが成長する上で必要な落ち着いた空気が加わったと評した。

そして、石井監督がすぐにタイ代表に溶け込めたのはペルキング氏の前任である西野朗氏がタイに日本サッカーの理念を教え込んでいたおかげだと説明。西野氏が率いたタイ代表は成績こそ振るわなかったものの、敗れてきた過程で培った貴重な経験が、ここ数年、タイ代表の戦力向上に貢献しているとし、今回のアジアカップでタイとカタールだけが無失点でグループリーグを突破したのは「決して偶然ではない」と指摘した。

また、日本の指導者による東南アジアの底上げは10年間続いており、ユースチームや代表チームで一貫して行われているほか、日本は2014年からJリーグのクラブに対し、東南アジア(現在はタイ、ベトナム、ミャンマー、シンガポール、インドネシア、マレーシア、カンボジアの7カ国)の国の選手を、外国人枠とは別に「提携国枠」として試合に出場させているとした上で、「タイやベトナム、マレーシアなどのレベルアップは決して天から降ってきたものではなく、指導、育成、海外移籍、帰化など多くの要因が絡み合った必然的な結果だ」と述べた。

中国は今大会2分1敗無得点で敗退し、ヤンコビッチ監督の解任は避けられないとみられている。記事は「中国代表にはどんな監督が必要か」とし、アジアカップベスト16に進出したチームの中からインドネシアを率いた韓国人のシン・テヨン監督に言及。「彼はファンから強い支持を集めている。トーナメント1回戦でオーストラリアに0-4で敗れたが、平均年齢が23歳にも満たないインドネシアは恐れることなく果敢にオーストラリアに猛攻を仕掛けた。大敗しても会場のファンの心をつかんだ様子は、彼らがファンを満足させる正しい道を歩んでいることを証明していた」と評した。

そして、石井氏とシン氏の共通点は一流クラブと代表チームを率いた経験があることだとし、「彼らはサッカーを心から愛し、絶えず研鑽(けんさん)を積んで国際的なサッカー発展の流れに合わせて戦術を構築し、強豪に挑戦することを自らの任務としている」と言及。「中国サッカーの混迷は過去10年の監督の選出だけを見ても明らかだ。カマーチョ、ペラン、高洪波(ガオ・ホンボー)、リッピ、カンナバーロ、李鉄(リー・ティエ)、李霄鵬(リー・シアオポン)、ヤンコビッチ。平均するとほぼ毎年変わっている」と嘆いた。

記事は、「中国はサッカー協会の腐敗撲滅の“血の入れ替え”の重要な局面でまたしても監督選びを迫られている」とし、「アジアカップはアジアの頂点を争う大会だが、中国サッカーのライバルはまだアジアの三流チームなのだ」と結んだ。(翻訳・編集/北田

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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