台湾、実効支配する南シナ海の太平島に港湾整備、4000トン級フリゲート艦が入港可能に

Record China    2024年2月2日(金) 20時0分

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中国の軍事圧力に備え、台湾が実効支配する南シナ海の太平島で進めていた港湾整備が終了した。港の海底が深く掘られ、4000トン級フリゲート艦が入港可能になった。

中国の軍事圧力に備え、台湾が実効支配する南シナ海の太平島で進めていた港湾整備が終了した。年内に100トン級の巡視船1隻を配備する計画で、港の海底が深く掘られ、4000トン級フリゲート艦が入港可能になった。

太平島は南シナ海の南沙諸島(スプラトリー諸島)の北部に位置する環礁州島の中国名。面積は約0.51平方キロだ。サンゴ礁で構成される海抜が低い平地で、東西全長約約1289 メートル、南北全長約 約365メートルと東西に細長い島。他の島と同様に台湾のほか、中国やベトナム、フィリピンが領有権を主張している。

台湾の行政区画は本島にある高雄市旗津区中興里に属している。台湾にとってはシーレーン防衛の要衝に当たり、警備のため海軍陸戦隊員や海洋委員会海巡署(日本の海上保安庁に相当)の人員が常駐している。全長の1200メートル滑走路を有する航空施設があり、台湾は太平島空港と命名している。

「台湾は中国の一部」と主張する本土側は1月13日の台湾総統選後も軍事圧力を緩めていない。台湾国防部によると、1月27日、同日午前6時までの24時間に中国の軍用機延べ33機と軍艦延べ6隻が台湾海峡周辺で活動しているのを確認した。軍用機のうち延べ13機が台湾海峡の暗黙のラインである「中間線」やその延長線上を越え、台湾の南西や北部の空域に進入した。

さらに27日午前6時までの24時間に中国の気球2機を台湾海峡周辺の空域で確認。1機は北部の空域に、もう1機は南部の空域に姿を見せた。飛行高度は約1万7000~20000フィート(約5200~61000メートル)の間だった。

台湾・中央通信社によると、港湾整備計画は南シナ海における台湾の主権や太平島を人道支援、科学研究などの拠点にする決意を示すことを目的に、海洋委員会海巡署の艦隊分署が提出。2019年、行政院(内閣)に承認された。経費はロシアによるウクライナ侵攻などの影響を受け計画当初より増額され、総額で約17億台湾元(約81億円)余りが投じられた。工事は昨年10月30日に完了したという。(編集/日向)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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