2023年、中国で高級車の販売が絶不調、ベントレー18%減などの原因とは―中国メディア

Record China    2024年2月5日(月) 15時0分

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中国の自動車市場では2023年、ベントレーの販売台数が前年比17.76%減になるなど、いわゆるブランド高級車の販売台数が軒並み大きく落ち込んだ。写真はベントレーの乗用車。

中国の自動車市場では2023年、ベントレーの販売台数が前年比17.76%減、ランボルギーニが同16.99%減、ポルシェが同15.01%減など、いわゆる高級ブランド車の販売台数が大きく落ち込んだ。中国メディアの界面新聞は原因について、景気の低迷以外にも原因があると紹介した。

ベントレーの場合、23年の全世界における販売(納車)台数は前年比10.64%減の1万3600台で、中国での販売台数は同17.76%減の3000台だった。中国での販売の不調が、全世界での落ち込みを2けた台にしてしまったとも言える状況だった。ベントレーは、ハイエンド消費者が価格に対する意識を強め、景気減速の圧力を感じたことが主たる原因との見方を示した。

ただし、ベントレーは販売台数を落とす一方で、レザーや木材などカスタム分野での好調により、利益を確保していると見られる。同ブランドのカスタム分野の売り上げは前年比で43%増とされる。

フェラーリもカスタム分野で利益を上げた。全世界における販売台数は前年比3.34%増の1万3700台と微増で、中国では4.07%減の1500台にとどまったが、純利益は同34%増で、10億ユーロ(約1600億円)を初めて突破した。

ランボルギーニとポルシェも23年には中国市場で大苦戦した。ランボルギーニは23年、世界全体で前年比9.91%増の1万100台で、特に欧州、中東、アフリカ市場での伸びが大きかった。しかし中国市場では同16.99%減の845台にとどまった。ポルシェの中国での売り上げは2年連続で減少して23年には同15.01%減の7万9300台だった。ポルシェの全世界における売り上げは同3.34%増の32万200台で、中国での不調が響いて微増にとどまった。

ポルシェ中国のミヒャエル・キルシュ総裁兼最高経営責任者(CEO)は中国での落ち込みの原因について、人気車種のカイエンがモデルチェンジをしたことや、価格競争が異常に激化したことを挙げた。

界面新聞によると、世界的なコンサルティング企業のアリックスパートナーズの大中華区自動車コンサルティング業務パートナーの章一超氏は「これらの高級ブランドが中国で集団的に失敗したのは、経済と消費の低下の影響を受けたものだ。また、中国の高級ブランド車が初めて初めて頭角を現したことの衝撃もあった」と述べた。

章氏は「特に電気自動車(EV)の分野では、富裕層が自動車を購入する際に、外国ブランドだけを念頭に置くのではなく、中国の高級ブランド車も考慮に入れるようになった」と指摘した。

ロールスロイスの23年の世界における販売台数は前年比0.18%増の6032台で、同社が1906年に設立されて以来最多だった。同社は地域別の販売台数を公表せずに、中東、アジア太平洋、欧州の各市場で成長したと表明するにとどめた。同社にとって大中華圏は現在、米国に次ぐ世界第2の市場だ。(翻訳・編集/如月隼人

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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