ドラマ「如懿伝」の結末は原作と異なる、史実はより悲惨―台湾メディア

anomado    2024年2月11日(日) 9時0分

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9日、台湾メディアのBEAUTYは2018年に大ヒットした時代劇ドラマ「如懿伝~紫禁城に散る宿命の王妃~」について紹介した。

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2024年2月9日、台湾のエンタメ・美容サイトのBEAUTY(美人圏)は、作家・流瀲紫(リウリエンヅー)の人気オンライン小説を原作とする「徳妃伝」の時代劇制作が動き出すとの報道を受け、18年に放送され大ヒットした姉妹作の「如懿伝~紫禁城に散る宿命の王妃~」について紹介した。

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「如懿伝~紫禁城に散る宿命の王妃~」は、清王朝第6代皇帝・乾隆帝(けんりゅうてい)の2番目の皇后・如懿を主人公として、幼なじみである乾隆帝との愛とすれ違い、その周囲で巻き起こる宮廷での権力抗争や後宮の争いを描いた作品。主人公の如懿を演じたジョウ・シュン(周迅)の演技は「天に選ばれた配役」「演技の教科書」などと高い評価を受けた。


記事は「如懿伝」の注目点の一つとして、「原作とは異なる結末」を紹介し、「ドラマでは皇子を殺したという濡れ衣により乾隆帝に誤解され、皇后の位をはく奪された如懿が、逆に策略を仕掛け、乾隆帝が自分を誤解するよう仕向けた仇に復讐し、信用を取り戻す筋書きだが、小説版はもっと悲惨で、復讐の機会もなく、皇子の死と乾隆帝の信頼を失ったことに絶望し如懿が自殺を選ぶという結末だ。このままドラマになっていたら、視聴者は頭に血が上りすぎて血を吐くほど怒ったかもしれない」と述べた。

そして「史実の如懿はドラマや小説よりもさらに悲惨だ。乾隆帝にとってあまり重要な存在ではなかったのか、乾隆帝が如懿の死を知った時、皇后よりも下位の『皇貴妃』として埋葬するよう命令を下した。当時の儀礼制度からいえば、帝王や皇后の出棺では7920人が棺を担ぐが、あまり材質の良くない杉で作られた廃皇后の如懿の棺を担いだのはたった64人だった。霊廟や陵墓にも名前が書かれた位牌などは見当たらず、死後に諡号もなく、ただ『継后』という2文字しか得られていない」と説明した。

流瀲紫の原作「後宮如懿伝」は後宮3部作の一つとされている。他2作のうち1作は「宮廷の諍(いさか)い女(甄嬛伝)」としてドラマ化され、大ヒットした。残る「徳妃伝」は21年にシナリオが完成しているが、政府の規制緩和もあり、今年制作が始まると期待されている。(翻訳・編集/原邦之

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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