2024年2月15日、韓国メディア・韓国経済は「日本がドイツに抜かれ世界4位の経済大国に転落した。韓国は25年ぶりに経済成長率で日本を下回った」と伝えた。

内閣府は同日、23年の日本の名目国内総生産（GDP）が前年比5．7％増の591兆4820億円と集計されたと発表した。ドル換算は4兆2106億ドルとなる。ドイツ連邦統計局は先月15日、23年のドイツのGDPが4兆1211億ユーロ（23年の為替平均レートで4兆4561億ドル）で、前年比6．3％増加したと発表していた。日本のGDPがドイツを下回るのは1967年以来56年ぶりのこと。

記事は「急激な円安によりドル換算した日本の名目GDPが減少した一方で、高水準の物価上昇と欧州中央銀行（ECB）の利上げでドイツの名目GDPが大幅に増えたことが逆転の原因として挙げられる」「ただこうした一時的な要因を除いたとしても、日本とドイツの逆転は予見されていたことだった。長期的に見ても日本はバブル崩壊後に景気低迷が続いたが、ドイツは安定した経済成長を重ねてきた」などと説明している。

国際通貨基金（IMF）は、26年に日本がインドにも抜かれ世界5位になると予測している。米金融大手ゴールドマン・サックスは50年に日本のGDPが世界6位、75年には12位にまで転落すると予測している。

一方、韓国の経済成長率は、世界4位に転落した日本を25年ぶりに下回った。韓国銀行は先月25日、23年の実質GDPが1．4％増加したと発表した。日本の23年の実質GDPは1．9％増加した。韓国の経済成長率が日本を下回ったのは25年ぶりのことだという。

この記事を見た韓国のネットユーザーからは「低成長の代表ランナーである日本より成長率が低いというのは、韓国の出生率と同じくらい衝撃だ」「日本はすでに先進国化が完了した国だが、韓国は最近先進国の仲間入りをした国。それなのに日本より経済成長率が低い？これは深刻な問題」「これもすべて尹錫悦（ユン・ソンニョル）大統領のせい。無能な上に経済に全く関心がない」「尹政権の間にあとどれだけ経済が衰退するだろう」「日本の心配より韓国の心配をした方がいい」「一番しなくていいものが芸能人の心配と日本の心配だ」などの声が寄せられている。（翻訳・編集/堂本）