ファーウェイ関係者はバルセロナで開催中の「MWC Barcelona 2024」で、今年は「5G-A商用元年」と宣言した。すでに世界各地で実績を重ねている。チャイナ・ユニコムとの協業にも注力を続ける。
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華為技術(ファーウェイ)の複数の関連分野責任者が26日から29日までスペインのバルセロナで開催中の移動通信業界最大の催し「MWC Barcelona 2024」で、「2024年は『5G-A(5G-Advanced、高度化5G)の商用化元年』だ」と宣言し、世界各地ですでに関連実績が出ているなど進捗(しんちょく)状況を説明した。また、ファーウェイは中国聯通(チャイナ・ユニコム)との強い協業関係にあることも改めて紹介された。
曹総裁はファーウェイの取り組みが奏功した例として、「中国やフィンランドなどの国で約10Gbpsの極上の体験を実現すると同時に、モバイルシーンの滑らかで安定した体験を満たした」、「香港では小売業界に10Gbpsの通信速度が提供され、拡張現実(AR)ショッピングやナビゲーションにより、加盟店に350万香港ドル(約6700万円)超の収入増をもたらした」、「江蘇省では『情報を扱わない時間帯は消費電力ゼロ(0 Bit 0 Watt)』の能力を実証し、昼間の消費電力は30%削減、夜間に基地局が稼働していない場合には消費電力を10ワット以下に抑え、トータルで40%以上の省エネを実現」などを紹介した。曹総裁が紹介した具体的事例は、中国大陸部、香港、マレーシア、カンボジア、サウジアラビア、フィンランド、チェコなど、世界各地に及んだ。
ファーウェイとチャイナ・ユニコムは共同で5G-Aを推進
一方で、ファーウェイとチャイナ・ユニコムは、「MWC Barcelona 2024」の開催期間中、「計算ネットワークを基礎とし、スマートが未来を率いる」と題した成果発表会を開催した。同発表会では、移動体通信事業者や関連企業の国際業界団体であるGSMAや中国通信標準化協会の幹部や、チャイナ・ユニコムの梁宝俊副総経理、ファーウェイの上級副総裁で情報通信技術(ICT)販売サービス総裁の李鵬氏らが発言した。
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