人民網日本語版 2024年3月2日(土) 7時30分
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浙江大学は複数の機関と共同で新型電解液を開発した。
リチウム電池の充電速度、稼働温度、安全性は、電気自動車(EV)のさらなる発展の難題だ。浙江大学は複数の機関と共同で新型電解液を開発した。リチウム電池の-70℃から60℃の非常に広い温度幅での可逆的充放電に対応できるだけでなく、リチウム電池の10分内の急速充放電も可能だ。これに関連する論文は2月29日、国際的学術誌「ネイチャー」に掲載された。新華社が伝えた。
論文の連絡著者で、浙江大学材料科学・工程学院の研究員である范修林(ファン・シウリン)氏は、「リチウム電池の急速充電のブレークスルーを達成するためには、電解液の特性が極めて重要だ。一方で、従来の電解液のリチウムイオン伝送モデルではリチウム電池の高速移動を実現できない」と説明した。
この問題に対し、范氏のチームは溶剤スクリーニングの原則を構築し、数万種の溶剤の中から23種の潜在的な溶剤を選び、配合により複数種類の電解液を作り出し、リチウムイオンソフトパック電池を作成し、実証研究を行った。
実験室にあるリチウムイオンソフトパック電池は堅パンのようで、異なる電解液の配合比率により異なる機能と効果を示す。浙江大学の科学研究者は4年の長きにわたる研究を経て、最終的に電解液の最良の調合法を確立した。
関連する試験のデータによると、范氏のチームが開発した新型電解液の室温25℃のイオン電導率は現在の商用化されている電解液の4倍で、-70℃の場合では3桁以上上回っている。范氏は「われわれが開発したリチウム電池は同等条件下で、10分の充電で8割まで充電でき、極めて速いイオン伝送を示している。この成果はエネルギーのグリーンで低炭素な発展をさらに推進することになるだろう」と述べた。(提供/人民網日本語版・編集/YF)
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