人民網日本語版 2024年3月6日(水) 22時30分
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中国の若者の間では今、装いを変えることで別人のようになる「激変」や「コスプレ」、自分だけでなく、家族や友達、同郷の人、ひいてはペットまで「劇的イメチェン」してしまうことが人気を集めている。
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中国の若者の間では今、装いを変えることで別人のようになる「激変」や「コスプレ」、動画の加工機能などを通して、自分だけでなく、家族や友達、同郷の人、ひいてはペットまで「劇的イメチェン」してしまうことが人気を集めている。ショート動画共有アプリ「抖音(中国版TikTok)」の「何でも劇的イメチェンできる」関連の動画の再生回数は延べ1億8000万回を超え、ソーシャルメディア「小紅書」の「劇的イメチェン」関連の書き込み・攻略は100万件以上に達している。中国新聞網が報じた。
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海南省に住む「90後(1990年代生まれ)」の黎(リー)族の若者である龍籍祥さんは、80代のおばあちゃんに「コスプレ」に挑戦してもらった。身長160センチもないおばあちゃんは、1年を通して農作業をしているため、真っ黒に日焼けし、顔も皺だらけだが、ショート動画の動画ではそんなイメージを一新。新中国スタイルの上着、中国の伝統文化を取り入れた「中国風」のキュロットスカートを履き、農村女性からたちまちファッショナブルな女性に変身しており、どのシーンもスタイリッシュな映像となっている。
生まれ育った田舎を深く愛し、中国の農村100カ所を巡ってスタイリッシュな映像を撮影したいと思っていた龍さんは最近、おばあちゃんの「劇的イメチェン」にチャレンジするというアイデアを思いついたのだという。龍さんは取材に対して、「おばあちゃんは最高のモデル。歳を経て作り上げられてきた容貌と雰囲気を壊してしまいたくなかったので、分厚いメイクをするのではなく、本当にうすく口紅を塗ってもらっただけ。動画を見た同郷の人から、『おばあちゃんが激変していて、とても美しく、気品に溢れている』と言われて、おばあちゃんはとても喜んでいた」と話す。
江蘇省蘇州市の写真愛好家である「90後」の瀋夢晨さんは以前、おばあちゃんの写真を撮影するのが好きで、ネット上ではおばあちゃんが「人気者」になってしまうほどだった。そんな瀋さんは最近、時間を見つけては生まれ故郷で、高齢者向けに写真を撮影する露店を出している。そして、高齢者数人がにっこり笑顔で映る写真を撮影している。「励ますことで、カメラの前で、自信を持ち、落ち着いて映ってもらいたかった」と瀋さん。
道具を準備し、服を整え、撮影し、写真をプレゼントするまでの間、高齢者との会話も楽しんでいる瀋さんは、「ほとんどが80歳以上で、村で一人暮らしをしている人も少ないことが分かった。あるおばあちゃんは、前回写真を撮影したのは20年以上前のことだと話していた。今回撮影した写真を手にすると、紙で何重にも包み、大切にしまっていた」とし、「高齢者たちと一緒に時間を過ごしてくれる人が増えてほしい」とやるせない思いを語った。
メイクアップ情報を発信する浙江省の「90後」のブロガー張文清さんによると、両親の結婚32周年記念日を機に、お母さんの「劇的イメチェン」にチャレンジして、「美しかった」という「若い時」に戻ってもらった。「お母さんはもう54歳で、オシャレすることはあまりなかったけれど、顔はとても整っていることに気づいた。劇的にイメチェンさせると、20歳ほど若返った。それを見て、お父さんも、照れながらも花を買いに行ってプレゼントしていた。お母さんは若い頃、村でも有名な美人だったらしいが、子供ができてからは、仕事ばかりで、オシャレもしなくなってしまった」のだという。その「劇的イメチェン」の動画を、ネットユーザー数万人が視聴し、「時の流れに揉まれて、親は年を取ったが、愛は今も全く変わらない」といったコメントを寄せている。(提供/人民網日本語版・編集/KN)
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