香港の男性歌手ジャッキー・チュン（張学友）が7日、開催中のコンサートツアー「張學友60＋巡迴演唱会（Jacky Cheung 60＋Tour）」の上海公演の中止を発表。ファンからは体調を心配する声が上がっている。

歌手で俳優のジャッキー・チュンの最新コンサートツアーは昨年6月9日の香港公演からスタート。今年2月23日からは上海オリエンタルスポーツセンターで上海公演をスタートし、3月24日までの15公演の開催を予定していた。

しかし7日、主催側が翌日8日から10日まで3公演の中止を発表。理由はジャッキー・チュンの体調不良によるもので、医師の判断で静養が必要になったことを説明。さらに来場予定だったファンへの謝罪のコメントを添えている。なお、体調の具体的な状態については明らかにされていない。

直前には3日に公演を行っていたが、急な発表にファンからは心配の声が上がるとともに、このツアーの過密スケジュールも注目を集めている。昨年6月にスタート後、マカオ、シンガポール、マレーシア、中国各都市を巡回し、年末年始は再び香港へ戻っているが、その日程を見ると毎月休みなく、しかも数日連続の公演が目立っている。昨年8月に行われたマレーシア公演でも、ステージで転倒した際に体調不良が報じられていた。

その歌唱力から「歌神」の愛称でも知られるが、先月の上海公演ではステージ上で、歌い始める前から歌声が流れてきたことで自らストップをかけ、「なぜかリハーサル時の声が流れた」と説明して歌い直すアクシデントも発生。ジャッキー・チュンが「口パク」を拒否したと、ネットでは長年にわたって貫くステージに取り組む真摯（しんし）な姿勢も称賛を浴びていた。（Mathilda）