Record ASEAN 2024年3月16日(土) 16時0分
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香港英字メディアのサウスチャイナ・モーニング・ポストは10日、東南アジアについて「中国人観光客が戻るのを固唾をのんで見守る」とする記事を掲載した。写真はタイ北部チェンマイの観光名所「ターペー門」。
香港英字メディアのサウスチャイナ・モーニング・ポストは10日、東南アジアについて「中国人観光客が戻るのを固唾をのんで見守る」とする記事を掲載した。
中国メディアの環球時報が要約して伝えたところによると、記事は「中国人観光客は、新型コロナウイルス感染症の流行による長期間の不在を経て、ゆっくりとタイに戻ってきている」とし、「タイ政府は今年、中国からの到着者数800万人を目指しており、査証(ビザ)免除や航空券の値下げにより、タイの観光産業にとって重要な供給源の回復に拍車が掛かるとみている」と伝えた。
そして、HSBCのエコノミストらは先月のリポートで、「中国国民は依然として旅行関連の体験に支出する意欲がある」と述べているものの、「大規模なツアーグループの数は依然としてコロナ禍前の水準まで戻っておらず、2019年当時の1100万人への回復というタイの期待は打ち砕かれている。その代わりに、今年の到着客は主に、ミシュランガイドによって高級店に誘導されるのと同じくらい屋台で食べる可能性が高い個人旅行者や若いカップル、インフルエンサー、ファミリーなどで構成されている」と伝えた。
記事は「中国人観光客を遠ざけている原因としては、コロナ禍で打撃を受けた航空便の欠航から、SNSによって増幅される安全への懸念まで、さまざまな問題が考えられる」とし、「24年末までに『新たな』中国人旅行者が誰であるか判明するだろう。しかし、今年は間違いなくさらに強力になる。すでにいくつかの異なる傾向が見られる」とするマレーシアのクアラルンプールに拠点を置く観光分析会社のディレクター、ゲーリー・バウワーマン氏のコメントを紹介した。
バウワーマン氏によると、チェンマイではその多様性が毎夜発揮され、火鍋レストランは年配の訪問者で満席になる一方、若者らはシックなタイ料理レストランやカクテルバー、ライブ音楽イベントに引き寄せられ、この街の評判は、バックパッカーの聖地から、スタイリッシュな週末の休暇の聖地へと変わっている。
記事は「タイ、マレーシア、シンガポールの観光責任者らが大規模なプロモーションキャンペーンを開始するなど、中国人観光客のお金をめぐる競争が激化している。航空会社がより多くの需要をかぎつけ、中国路線を増やすことで、今年後半にはさらに多くの旅行団体が戻ってくると予想している。旅行会社もこれまであまり海外旅行したことがない人々が多く住む中国の地方都市で事業を拡大している」とし、バンコクの王宮周辺のツアーガイドらは、より年齢が若く、少人数のグループで旅行し、お金に余裕のある新たな中国人観光客の姿を見かけるようになったと話していると伝えた。(翻訳・編集/柳川)
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