Record China 2024年3月14日(木) 22時0分
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中国メディアの環球時報は13日、日本のアニメ「ちびまる子ちゃん」についてつづった文章を掲載した。
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文章は、「ちびまる子ちゃん」の主人公さくらももこの声優を担当したTARAKOさんがこのほど亡くなったことに言及。「ちびまる子ちゃんと共に育ったたくさんの人たちが悲しみに暮れている」とし、主人公のまる子について、「天性の楽観主義者でなまけ者、母親によく怒られている。多くのアジア人に30年以上にわたって愛されてきた女の子」と紹介した。
その上で、静岡県静岡市清水区の「ちびまる子ちゃんランド」を訪れた時のことを紹介した。「1999年に開館し、大人も子ども時代の思い出をよみがえらせることができることをコンセプトに2020年にリニューアルオープンした」と説明。「入口の金のちびまる子ちゃん像を見ていると『おばさん、これください』というまるちゃんの声が聞こえてきそうだ」とした。
また、「館内ではまるちゃんの日常生活がリアルに再現されており、あっという間に作品の世界に引き込まれていく」とし、作中のまる子の家や学校などの様子を展示を通して体感することができると紹介。さらに、「ファンにとって最も感動的なのは、さくらももこ資料館で、手書きの4コマ漫画やイラスト、下書き、作者の私物などが展示されている」とし、「声優のTORAKOさんが実名を公表していなかったのと同じで、さくらももこさんもあまり表に出ない方だったので、彼女のことを知ることができる貴重なコーナーになっている」と評した。
文章は、「1986年の『りぼん』連載当時、お姫様のような主人公が多かった中で『ちびまる子ちゃん』は一風変わったスタイルだった。他の少女漫画が『幻』を強調しているとすれば、まる子の特徴は『平凡』。同作が成功したのも、このあまりにも平凡であることで生まれた共感があったからかもしれない」と述べた。
また、「当初はノンフィクションだったが長く愛されるうちにフィクションになっていった。しかし、まる子の性格は変わらず、小さなことで得をするのが好きで、いたずらをしたり、なまけたり。勉強も嫌い。そんな『完璧じゃない』な女の子がどうして30年以上愛されてきたのか。それは、誰もが心の中に完璧ではない面を抱えているから。まる子はその不完全さをリアルに、率直に表現しているのだ」と論じた。
そして、「まる子は金持ちではないが、愛情は欠けていない家庭で暮らしている。お母さんはまる子のわがままをすべて聞いてあげられないものの、それでも努力して限りある生活費の中から最高のご飯を出してあげた。すき焼きに豚肉を使ったとしても、家族みんなで食べられる最高の食事だった。おじいちゃんは孫への愛に全力で、時に大げさなことをしてまる子を気まずくさせるが、いつも視聴者におじいちゃんやおばあちゃんが無条件にかわいがってくれた幼少期を思い出させるのだ」とつづった。(翻訳・編集/北田)
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