中国自動車工業協会がまとめた統計データによると、2024年1月、中国のトラック市場では販売台数が前年同期比82％増の28万8800台に達した。そのうち大型トラックは同99％と大幅増の9万6900台に上った。

山東省済南市で大型トラック販売店を経営する夏方賀（シア・ファンホー）総経理は、「最近は新車を買い替える顧客が多い。3月は従来からトラック販売の繁忙期で、うちは300台近い大型トラックを準備したところだ」と話した。

目下の大型トラックの持続的な販売増加に伴い、メーカー側も生産ペースを速め、海外市場での事業展開を加速させているところもあり、こうした動きが大型トラック市場の安定的な上昇を後押ししている。

同市にある大型トラックメーカーの組立作業場では、貨物運搬ロボットがトラックのシャーシを次々に各作業ステーションに運び込み、作業員は慣れた手つきでエンジン、ラジエーター、タイヤなどの部品をシャーシに取り付けていた。作業員の話によると、大型トラック1台の注文を受けてから、生産スケジュールを調整し、顧客に引き渡すまで5～6日しかかからないという。

2023年4月以降、同メーカーの販売台数が急速に増加している。そのうち23年の中国国内販売台数は同25％以上増加し、海外販売台数は同47％増加した。業界関係者は、「旺盛な海外需要は2024年の大型トラック販売の伸びを後押しする主な要因の一つになるだろう」との見方を示した。

また業界関係者は、「中国での新エネルギーや天然ガスで走るトラックの買い替えの動き、海外市場での需要の増加のおかげで、中・短期的に見て大型トラック業界は成長を続け、高い水準の景況感を維持する見込みだ」と述べた。（提供/人民網日本語版・編集/KS）