2024年3月18日、韓国・国民日報は「認知症の日本人父親が韓国で行方不明に、その書き込みの驚きの結末」と題した記事を掲載した。

記事によると、日本人のX（旧Twitter）ユーザー、Aさんが17日、「74歳の軽度認知症を患う父親が韓国旅行中に行方不明になった」と日本語と韓国語で投稿した。父親の姿が最後に確認されたのは15日夜、ソウル市庁近くのホテル周辺。トイレに行ったまま行方不明になったとのことで金銭を所持しておらず、体力が落ちているので健康上の問題が発生した可能性もあるなど、Aさんは事情を詳細に記し、Xユーザーに情報提供を呼び掛けた。

この投稿はすぐさま複数のネット上のコミュニティーに拡散された。韓国のネットユーザーたちからは、自分のことのようにAさんの父親の身の安全を心配する声が上がったという。

その後しばらくして、Aさんの父親が見つかったという情報が伝えられた。AさんはXに、父親が無事に生きて見つかったとの報告を日本語と韓国語で投稿。「拡散してくださった皆様、情報をくださった皆様、心配してくださった皆様、深くお礼申し上げます」と感謝の言葉を添えている。父親は、仁川（インチョン）市内の道路で座り込んでいたところを警察官に発見されたという。

韓国語での投稿には、たくさんの韓国人ユーザーから「本当に良かった」「無事に帰国できますように」「どんなに大変な思いをされただろう」など、温かい返信が寄せられている。記事は「他人の、それも外国人のことにこれほどまで共感できるのかと思うほど喜ぶネットユーザーが大勢いた」「Aさんの父親が無事、家族の元に戻ることができて本当によかった」と結んでいる。

この記事を見た韓国のネットユーザーからは「朝から心温まる記事を読ませてもらった」「見つかって本当によかった」「いいニュースは大いに拡散してみんなで一緒に喜ぼう」「韓国には反日、日本には嫌韓の勢力があるが、世の中捨てたもんじゃないんだよという温かい記事だ」「これこそまともな人間の姿だ。反日扇動は良くない」「両国とも極端な政治家と右派が問題なのであって、一般国民には何の問題もないよね」「いいかげん、ノージャパンは終わりにしようよ。一般的な日本人には善良な人が多いんだ」などのコメントが寄せられている。（翻訳・編集/麻江）