日本人はなぜ桜が好きなのか?―華字メディア

Record China    2024年3月23日(土) 20時0分

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華字メディアの日本華僑報は19日、「日本人はなぜ桜が好きなのか?」との文章を掲載した。

華字メディアの日本華僑報は19日、「日本人はなぜ桜が好きなのか?」との文章を掲載した。

文章は、「毎年3月中旬から4月中旬の約1カ月、日本では南から北まで各地で前後して桜がほころび、山や川沿いの広い面積がピンクや白の桜で埋め尽くされ、美しい風景を見せる」と説明。「桜は日本人に深く愛され、国のシンボルになっている。花見も日本人の一般的な行事になっており、家族や友人、同僚らと桜の下で宴会をしたり、散歩をしながら風に舞い散る桜を鑑賞したりする」とし、「桜はすでに日本人の生活に必要不可欠な一部になっているが、日本人はなぜこれほどまでに桜が好きなのか」と疑問を提起した。

そして、理由の一つとしてまず「習慣」に言及し、「日本の自然環境は桜の成長に適しており、毎年広範囲に咲くため、人々の間には自然と桜を鑑賞する文化が根付いた」と指摘。一方で、「桜は日本本土に原生していた植物ではなく、隋や唐の時代に中国文化と共に日本に伝わったと言われている」とし、「日本にはほかにも美しくて観賞価値のある花がたくさんあるのに、なぜ桜がこれほど愛されるのか。このことから、桜は多くの日本人の美への理解と感覚を満足させるものであることが見て取れる。つまり、自然的な要素のほかに社会文化的な要素、すなわち日本人の国民性と関係する点があるのだ」と論じた。

文章は、「日本人の国民性や日本社会の特徴については諸説あるが、いわゆる『集団性』は共通に認められている特徴の一つだろう。日本人は集団を尊び、個人は血縁あるいは利益団体など、どこかしらのグループに属する。集団の中でのみ、個人の価値を具現化することができる。つまり、日本人の価値観や美学的価値においては一輪一輪の花ではなく、すべての花が一斉に咲いてこそ美しいと考えている。一輪の花は小さくても、一斉に咲くとより美しく感じる。この特性は日本人の審美眼に合っているようだ」とした。

また、「日本人は世の中に対してやや悲観的な『無常』、あるいは『もののあわれ』という観念を持っている」とし、「人の命を含むすべての事物が短い移り変わりの中にあり、すべては終わりへ向かっていくため、物事に長さや永遠を求めるのではなく、一時的な輝きを美しいと思うのだ」と解説。「桜が満開の時期は非常に短く、満開と同時に風に乗って散り始める。桜の短命さと次々と散りゆくさまが、日本人の美への理解と合致しているのだ」とした上で、「終わりという結末には悲しさを覚えるが、これこそまさに大自然が人々に与える美しさと人生の意味を知ることの象徴ではなかろうか」と結んだ。(翻訳・編集/北田

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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