2024年3月20日、韓国経済TVなどは「最近ベトナム人男性と韓国人女性の結婚が大幅に増加している」と伝えた。

韓国統計庁の発表によると、23年の外国人との婚姻件数は約2万件に上り、前年より約3000件（18．3％）増加した。外国人との婚姻件数は19年に約2万4000件を記録したが、21年にはコロナ禍の影響で約1万3000件にまで減少。それが最近また増加傾向にあるという。

外国人との婚姻は、韓国人男性と外国人女性の割合が最も大きい。外国人女性との婚姻は約1万5000件で全体の74．6％を占め、前年より22．5％増加した。外国人妻の国籍はベトナムが33．5％で最も多く、中国（18．1％）、タイ（13．7％）が続いた。

外国人男性との婚姻は約5000件で前年より7．5％増加し、コロナ禍前の19年（5956件）以来4年ぶりに5000件台を記録した。国籍は米国が1386件（27．7％）で最も多く、中国が921件（18．4％）、ベトナムが792件（15．8％）、カナダが281件（5．6％）で後に続いた。前年比では中国とベトナムの増加が目立ち、それぞれ22．8％、35．2％増加した。

韓国人女性とベトナム人男性との婚姻件数は、14年には283件に過ぎなかったが、10年間に2．8倍の792件にまで増加した。同期間に米国、中国、カナダ、豪州の国籍を持つ男性との婚姻件数は減少したという。

ベトナム人男性と結婚した韓国人女性の多くは、韓国人男性と結婚して韓国の国籍を取得した後にベトナム人男性と再婚した「ベトナム出身の韓国人女性」と分析されている。

統計庁の婚姻・離婚統計のマイクロデータを分析した結果、22年にベトナム人男性と再婚した韓国人女性556人のうち86．7％に当たる482人が帰化した韓国人だったという。

この記事を見た韓国のネットユーザーからは「離婚したら元の国籍に戻るよう法律を変えるべき」「結婚のみで得た権利は離婚と同時に剥奪するのが正しい。韓国籍が悪用されるケースはとても多い」「韓国の移民法はずさん過ぎる」「韓国国籍を簡単に与えてはならない。外国人配偶者の簡易帰化制度を廃止してほしい」「離婚したら永住権だけ付与すればいい（子どもを育てるため）。子どもがいない場合は永住権も3年以内に制限してほしい」など、関連法の改正を求める声が多数寄せられている。（翻訳・編集/堂本）