Record China 2024年3月28日(木) 5時0分
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中国メディアの参考消息によると、香港英字メディアのサウスチャイナ・モーニング・ポストはこのほど、「中国は国際的な半導体サプライチェーンの重要な部分であり続ける」とする記事を掲載した。
記事によると、米国が中国の半導体企業に対する制裁強化を計画している兆候が見られる中、世界最大級の半導体業界年次イベント「セミコン・チャイナ2024」が中国・上海で20日~22日に開催された。
米ブルームバーグは20日、バイデン米政権が、中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)に関係する複数の半導体企業をブラックリストに載せる可能性があると報じたが、中国の半導体産業のベテラン企業にとって、中国は国際的な半導体サプライチェーンの重要な部分であり続けるだろう。
今年のセミコン・チャイナに出席した中国の半導体大手の幹部らは、世界の同業他社との緊密な連携を呼び掛けた。
中国のメモリー半導体メーカー、長江存儲科技(YMTC)の陳南翔(チェン・ナンシアン)会長によると、中国の半導体企業は、台湾生まれの米国人実業家ジェンスン・フアン氏が設立し指揮する米半導体設計大手エヌビディアの進歩に興奮しているという。中国の半導体業界団体である中国半導体産業協会(CSIA)の会長も務める陳氏は「中国の半導体市場は世界のものだが、世界の半導体市場も中国企業のものだ」とし、「フアン氏は以前の講演で、世界の半導体市場の将来について確信していると語った」とも付け加えた。セミコン・チャイナは、人工知能(AI)関連半導体の需要を背景に、半導体市場の規模は2030年までに1兆ドル(約151兆円)を超えると予測している。
エヌビディアは、米国の輸出規制の以前のバージョンに準拠するため中国の顧客向けにカスタマイズしたGPU「A800」「H800」が禁止されたことを受け、中国の顧客向けに三つの新しいGPU「H20」「L20」「L2」を開発した。
エヌビディアのBlackwellの新しいGPU「B200」「GB200」など最高の半導体の多くは中国への輸出を許可されていないが、米国とのAI競争が激化する中、この強力な半導体は中国で注目された。
半導体製造装置・材料の業界団体SEMIチャイナの居龍(ジュー・ロン)総裁によると、AIと電気自動車(EV)の新たな発展により半導体の需要が高まると予想されており、世界の半導体売上高は昨年の11%減の後、今年は13~16%増加し、約6000億ドル(約90兆6000億円)に達すると予想されている。昨年の半導体製造装置の世界売上高は前年比1.9%減で、下げ幅は予想を下回った。中国からの需要が28%増加して360億ドル(約5兆4360億円)に達したためだ。
世界最大の半導体市場である中国は、先進的なチップ、ツール、ソフトウエアの需要を満たすため輸入に大きく依存しており、米国の制裁に対して脆弱となっている。
中国の半導体製造装置大手、北方華創科技集団(ナウラ・テクノロジー・グループ)の趙晋栄(ジャオ・ジンロン)董事長によると、世界の半導体ツール市場は依然としてオランダのASMLや米国のラムリサーチ、アプライド・マテリアルズ、KLAなどの外国企業によって独占されており、これらの企業は市場の85%を支配している。
今年のセミコン・チャイナには1100社を超える出展企業が集まり、そのほとんどが中国企業だった。(翻訳・編集/柳川)
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