2024年3月25日、中国メディアの上海法治報は、上海市で女2人が妊娠出産を繰り返しながらアパレルショップから服を盗み続ける事件があったことを報じた。

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同市静安区の大型商業施設にあるアパレルショップで窃盗が頻発した。監視カメラには短髪の女がベビーカーを押し、長髪の女が慌てた様子で現場を離れる様子が映っていた。

記事によると、2人は服飾店の経営で知り合った友人同士で、一緒に窃盗を繰り返していた。短髪の小晴（シャオチン）は結婚後4人の子を生むも亭主関白の夫に耐えかね離婚。珠珠（ジュージュー）も結婚したが、アパレルショップの経営がうまく行かずに店を畳み、2人とも経済的に困窮していた。そこで一緒に盗みを働くことを思いついたという。

2人はアパレルショップに入り、店員に見つからないようにベビーカーで死角を作って商品棚から服を盗んだ。服を選ぶふりをしながら1人が見張り役となってもう1人が盗みを働く、磁石を使って万引き防止システムが作動しないようにするといった手口を使い、商品を盗むとバッグに入れてベビーカーを押してそそくさと退散し、付近のショップで売って現金を得ていた。

犯行を繰り返す中で、妊娠中は仮に警察に捕まって裁判で有罪となっても、刑務所に入らずに服役できる「監外執行」の存在を知る。その後、珠珠は再婚して立て続けに3人を、小晴も4人を出産し、その傍らで長期間にわたって盗みを続けていた。2人は犯罪に手を染める前後で計11人もの子を生んでいたことになる。

2人はすでに逮捕、起訴されており、検察官は「何度も犯罪を繰り返しているので執行猶予はつかない。ただ、2人とも授乳期にあるので監外執行による実刑になる」とコメントしているという。

この事件について、中国のネットユーザーは「子どもがかわいそうだとしか言いようがない」「一体どれだけの服を盗んだのか。真っ当に仕事をするより稼げたのだろうか」「11人の子どもは地獄のように厳しい人生のスタートに」「子どもだけでサッカーチームができてしまうじゃないか」「カエルの子はカエルというから、この子たちのうちどれだけの子が真っ当な生き方をできるだろうか…」といった感想を残している。（翻訳・編集/川尻）