なぜ日本ドラマは韓国ドラマのように人気が出ないのか―中国メディア

Record China    2014年8月26日(火) 8時5分

拡大

24日、中国メディアはこのほど、「中国ではなぜ日本のドラマは韓国ドラマのように人気が出ないのか?」と題した記事を掲載した。写真は韓国ドラマ。

(1 / 2 枚)

2014年8月24日、中国メディア・新浪はこのほど、「中国ではなぜ日本のドラマは韓国ドラマのように人気が出ないのか?」と題した記事を掲載した。

その他の写真

長年の日本ドラマファンの私がこの問題について考えてみた。ここでは政治的理由は除外する。理由は簡単だ。日本ドラマが中国の視聴者に「合わない」からだ。以前、私は日中韓3カ国のドラマの違いについて、恋愛ドラマを例に挙げて述べたことがある。日本の恋愛ドラマは「互いに愛を感じていなかった2人が愛し合うようになる」ものが多く、韓国は「愛し合う2人が結婚する」、中国は「結婚している2人が愛し合う」という内容のドラマが多い。

この微妙な違いは、各国の経済レベルや生活水準の差に由来する。豊かな生活を長年送ってきた日本人は、オーソドックスなハッピーエンドや「頑張って何かをやり遂げる」といったドラマをもはや必要としていない。もっと複雑で多様化したテーマのドラマを求めている。その結果、今の日本ドラマは社会や家族の問題を深く掘り下げた、中国人にとっては「重くて暗い」テーマを扱ったものが多いのだ。

中国の視聴者は一般的な家庭で日常的に起こりうる題材や抗日を扱ったドラマを求めている。それは中国の視聴者のレベルが低いことを意味するものではない。ようやく豊かな生活を送れるようになった国民が求めるのは、反省や困難などではなく、喜びを味わったり、お祭り騒ぎをすることだ。苦しい過去から抜け出すことのできた人間がこうした感情を抱くのは至極当然のことといえるだろう。

この中国の視聴者の欲求と合致したのが韓国ドラマだ。1990年代に突然始まった韓国映画の流行とともに韓国ドラマも人気を博した。その背景に日中関係の低迷と政府の政策があったことは否めない。経済的に豊かな生活が中国で30年以上続けば、人々の価値観も変わり、国産ドラマの内容も大きく変化するに違いない。(翻訳・編集/本郷)

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携