日本の首相と台湾の海軍司令官が同時期に訪米、偶然なのか?―仏メディア

Record China    2024年4月6日(土) 7時0分

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3日、仏RFIの中国語版サイトは、岸田文雄首相の訪米と同じ時期に台湾の海軍司令官も訪米することについて「偶然なのか」と題した記事を掲載した。

2024年4月3日、仏国際放送局RFI(ラジオ・フランス・アンテルナショナル)の中国語版サイトは、岸田文雄首相の訪米と同じ時期に台湾の海軍司令官も訪米することについて「偶然なのか」と題した記事を掲載した。

記事は、岸田首相が国賓として訪米し、10日にバイデン米大統領との会談を行い、11日には米連邦議会で演説するほか、初めてとなる日・米・フィリピンの3カ国首脳会談に出席する予定だと紹介。日米首脳会談では軍事協力の強化に関するコンセンサスを目指し、中国による脅威や台湾有事への対応を目的とした在日米軍の大規模な指揮系統再編について協議するとみられ、3カ国首脳会談では早ければ年内に行われる南シナ海での米国とフィリピン海軍による共同パトロール計画への海上自衛隊の参加が確認される予定だと伝えた。

また、台湾海軍の唐華(タン・ホア)司令官も8〜10日にワシントンDC近郊で開催される海空宇宙会議に出席する予定で、リサ・フランケッティ米海軍作戦部長との会談も設定される可能性もあると伝えた。

その上で、ある専門家が「中国海軍は『海軍の遠洋化』という長期戦略を掲げ、沖縄、台湾、フィリピンを結ぶ第一列島線海域の内部化、サイパン、グアム、インドネシアを結ぶ第二列島線内の西太平洋海域進出も狙っている。台湾が中国本土に掌握されれば、米国は西太平洋で完全に不利となり、日本も海上の生命線が常に寸断リスクにさらされることになる」と指摘したことを紹介している。

記事は、バイデン米大統領は就任後、主な外交戦略としてフィリピン、日本、韓国、台湾などの「同盟」国・地域との関係強化を進め、米軍の配備を続けてきたと紹介。唐氏の訪米も米国の「島嶼(とうしょ)防衛共同構想」の一環であり、第一列島線の日本、台湾などと連携し、衝突の潜在的リスクがある中国軍に対抗することが目的だとする消息筋の見方を伝えた。

さらに、この時期に行われる3カ国首脳会談の背景には、5月の頼清徳(ライ・チンダー)台湾総統就任のタイミングで台湾海峡に新たな危機が生じるリスクもあると指摘。唐氏が3カ国首脳会談に直接参加することは困難であるものの、何らかの働きかけによって議論に介入するかどうかが注目されるとした。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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