海外華字サイト・文学城は7日、中国人の米国への密入国が相次いでいることについて、両国の当局が当事者らを協力して送還すると報じた。

アレハンドロ・マヨルカス米国土安全保障長官はこのほど、「米中は中国国民の中国への期間について交渉しており、重大なブレイクスルーを期待している」と述べた。この件をめぐって、同氏は今年2月に中国公安部長の王小洪（ワン・シアオホン）氏とオーストリア・ウィーンで議論したという。

マヨルカス氏は「米国は中国側と協議し、米国に滞在資格のない中国人を中国側が受け入れられるよう努めてきた」と説明。「王氏との議論が現状を変えることを望んでいる」としつつ、「議論はまだ進行中だ」とも述べた。

米税関・国境警備局（CBP）の統計によると、昨年度に米国とメキシコの国境から不法に米国に入国した中国人は2万4000人余りに上り、前年度のおよそ12倍に増加した。

駐米中国大使館の劉鵬宇（リウ・パンユー）報道官は「不法移民は国際的な難題であり、関係国が協力して解決しなければならない」とし、「中国側の原則は、確認してからの引き渡しであり、中国国民であることが確認されれば引き渡しを受け入れる」とした。

記事は、米紙ニューヨーク・タイムズのデータとして、「米国は前年度に288人を中国に引き渡したが、引き渡されるべきなのにもかかわらず米国内に居住している中国人の数はおよそ10万人に上る」と伝えている。（翻訳・編集/北田）