韓国の1月の自殺死亡者が大幅増加、原因は?=ネット「経済がどん底で生活が苦しいから」

Record Korea    2024年4月11日(木) 12時0分

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10日、韓国・ソウル新聞はこのほど「昨年12月に俳優のイ・ソンギュンさんが死去した後、韓国で自殺死亡者が大幅に増加したことが分かった」と伝えた。写真は韓国。

2024年4月10日、韓国・ソウル新聞はこのほど「昨年12月に俳優のイ・ソンギュンさんが死去した後、韓国で自殺死亡者が大幅に増加したことが分かった」と伝えた。

記事によると、韓国の今年1月の自殺死亡者は1306人(暫定集計)だった。前年同期(987人)より32.3%増え、21年(998人)、22年(1004人)と比べても目に見えて増加した。

専門家は、イさんの訃報によるウェルテル効果、コロナ禍のような危機後の回復期に自殺率が急増する現象、経済的危機などが複合的に影響を与えたと分析している。自殺率が前年より9.5%増加した18年の場合、1月(22.2%)、3月(35.9%)、7月(16.2%)に自殺件数が集中した。これはアイドルグループSHINeeのメンバー、キム・ジョンヒョンさん(17年12月)、俳優のチョ・ミンギさん(18年3月)、ノ・ヒチャン議員(18年7月)の死亡時期と重なっている。コロナ禍が明けても景気は底を打ち、他人より自分の方が生活に苦しんでいるという相対的剥奪感が強いときも、自殺のリスクは高まると指摘されている。

また、今年1月の自殺死亡者は男性が多かった点も注目されている。女性死亡者は前年同期(298人)比9.1%増の325人だったが、男性死亡者は689人から981人に42.4%増加した。08年10月に女優のチェ・ジンシルさんが死亡した直後には、同年代の女性の自殺件数が大幅に増え、自殺方法も似ていたという。自殺率は春(3~5月)に高くなる傾向があることから、専門家からは「政府の対策が急がれる」と指摘する声も上がっているという。

この記事に韓国のネットユーザーからは「ウェルテル効果ではなく、国の経済がどん底で生活が苦しいから自殺するんだよ」「女性の自殺は社会問題になるのに、男性の自殺は問題にならないのがこの国の現実」「韓国は自殺率も出世率も人口減少も世界チャンピオン。良くないものでの世界1位記録がどんどん増えていく」「自殺すれば美化される文化からなくす必要がある」「他人と比べるから自分の心がしんどくなる。働いてご飯が食べられるだけで感謝」「もっとみんなが暮らしやすい国をつくろう」などの声が寄せられている。(翻訳・編集/堂本

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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