Record China 2024年4月12日(金) 11時0分
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独メディアのドイチェ・ヴェレ(中国語版)は11日、「なぜ日本の首相は金正恩(キム・ジョンウン)氏との会談を求めるのか」との記事を掲載した。
記事は、訪米した岸田文雄首相と会談したバイデン大統領が、岸田氏と北朝鮮の金正恩総書記の会談を支持する姿勢を示したことに触れた上で、「岸田氏は核兵器を保有する平壌の最高指導者と20年ぶりに会談する日本の首相になりたいと考えている。しかし、その願いが実現するかどうかはまだ分からない」と伝えた。
その上で、「日本はなぜ北朝鮮との会談を模索するのか」とし、背景に1970~80年代に北朝鮮によって行われた日本人拉致問題の解決を急いでいることを挙げた。記事は「日本側はこれまで計17人が北朝鮮に拉致されたと発表しており、2002年にはこのうち5人が日朝首脳会談後に帰国したが、残る12人の行方が分かっていない。しかし、北朝鮮側は拉致問題は解決済みだとし、残る人々は死亡したか行方不明だと主張している」と説明した。
そして、「拉致問題の解決は日本で広く国民の支持を得ており、国民は政府に拉致被害者の家族が存命のうちに被害者を日本に連れ戻すよう促している」と紹介。その代表的な人物として横田めぐみさんを挙げ、「1977年、当時13歳だった彼女は学校帰りに誘拐された。北朝鮮側は彼女が自殺したと主張しているが、母親は政府に働きかけ、娘の帰宅に向けた努力をあきらめなかった」と解説した。
記事は、「北朝鮮側は岸田氏の首脳会談の呼び掛けに積極的に応じてこなかった」とし、金正恩氏の妹である金与正(キム・ヨジョン)氏が今年2月に発表した談話で「日本の首相が平壌を訪問する日が来るかもしれない」と含みを持たせた一方で、「指導部は朝日関係を改善する構想を持っておらず、接触にも関心がない」と発言したこと、3月の談話では「拉致問題が解決したとの主張は受け入れられない」という日本側に対し、「いかなる接触も交渉も無視し拒否する」との姿勢を示したことを紹介した。(翻訳・編集/北田)
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