続けて、「中国で公開9日目となった『君たちはどう生きるか』が、4月11日の午後の時点で、1日の興行収入がハリウッドの怪獣映画『ゴジラ×コング 新たなる帝国』を抑えて首位になっている。この宮崎駿監督のアカデミー賞受賞作品の累計興行収入は5億7200万元(約120億円)を記録し、今年の輸入アニメ映画の第1位、輸入映画の第2位になった(『ゴジラ×コング 新たなる帝国』の14日間の累計興行収入は7億元(約140億円))。その後、『MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない』(4月19日)、『デジモンアドベンチャー02 THE BEGINNING』(4月20日)、『ハウルの動く城』(4月30日)、『劇場版SPY×FAMILY CODE:White(コードホワイト)』(4月30日)など、多くの日本映画が公開予定。さらに、『攻殻機動隊 SAC_2045 最後の人間』、『Ryuichi Sakamoto|Opus』、『四月になれば彼女は』、『夏へのトンネル、さよならの出口』、『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…』など、多くの新旧の日本アニメ映画、ドキュメンタリー、実写映画が上映される予定。これは、多くの二次元ファンや日本映画ファンにとって、まさに『祭り』のような状態だ」とつづった。
さらに、「輸入映画というと、中国の多くの観客が抱く第一印象はハリウッドの大作であり、他の欧州や日本映画は、より多くの選択肢を提供する補完的な役割として見なされてきた。しかし、この傾向は昨年から変化し、日本映画、特に幅広い観客層を持つアニメ映画は、興行収入や注目度の点でますます際立ってきている。2023年の輸入映画では、日本のアニメ映画『すずめの戸締まり』と『THE FIRST SLAM DUNK』の2本がそれぞれ8億元(約160億円)、6億6000万元(約130億元)の高興行収入を記録。『トランスフォーマー/ビースト覚醒』の6億6000万元(約130億元)や『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME3』の6億600万元(約130億元)に劣らない興行収入を収め、『ドラえもん』、『名探偵コナン』、『ONE PEACE』、『クレヨンしんちゃん』、『ドラゴンボール』などの有名なアニメIPシリーズの劇場版を毎年中国が輸入する度、安定したファンの支持を受けている」と言及した。
また、「日本からの輸入映画は、中国映画の観客を奪うわけでもなく、ハリウッド大作と技術を競うわけでもなく、今や独自の市場を開拓している。中国で着実に成長している二次元のファン層により、日本のアニメは自国での興行収入記録を超えられるだけの規模を持っているのだ。これは、日本の映画制作者や制作会社に中国を重要な海外市場と見なすように促している。『すずめの戸締まり』の新海誠監督や宮崎監督の古いパートナーである鈴木敏夫氏も、自ら中国に訪れて宣伝活動を行うことで、新作映画や名作映画の再公開にもつなげているのだ。宮崎監督の旧作『紅の豚』と『天空の城ラピュタ』は昨年中国で公開され、それぞれ2317万元(約4億円)と1億3000万元(約27億円)の興行収入を記録した。今年の4月30日に公開予定の『ハウルの動く城』は、『君たちはどう生きるか』の人気の追い風を受けるだろう。そして『攻殻機動隊 SAC_2045 最後の人間』 のような、アニメーションやSF史において画期的な作品は、今回の4K修復版の上映を通じて、多くのSFファンがはじめて『Making of Cyborg』(主題歌)を大画面で体験する機会を得た」とした。
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