日本僑報社 2024年4月21日(日) 12時0分
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桜の湖畔には石碑が立っていて、「中国湖南省―日本国滋賀県、友誼の林、一九八五年五月四日」と刻まれている。これは中日両国人民が桜を植樹した友好の証だ。
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この作文コンクールから、私は日本の滋賀県の琵琶湖と私の故郷の湖南省の洞庭湖が「湖」を縁にして友好姉妹の関係を結んでいることを知った。40年前、湖南省と滋賀県は湖をきずなにして、手をつないで友達になり、40年来、お互いに心を許し、深い友情を結んできた。湖で結ばれた友情は、今も両地の人々に幸福をもたらし続けている。
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湖を橋にして、友情の種は一面に咲いている。3月、またロマンチックな桜の季節が来て、待ち望んでいた、植物園の桜はついに咲いた。ネットから、1985年に湖南省と日本の滋賀県が友好省(県)を結んだことで、滋賀県から2000本のソメイヨシノの苗がプレゼントされ、湖南省植物園が独特の桜の景観を持つようになった情報を得た。
江西省で学校に通っている私は母に喜んで紹介して、そして彼女にぜひ湖南省植物園の桜の鑑賞を勧めた。週末を利用して家族が桜を見に行き、美しい写真を見せてくれた。湖の周りの桜の木の列は、白い桜の枝を飾り、まるで妖精が空から地上に降りてきたようだ。
桜の湖畔には石碑が立っていて、「中国湖南省―日本国滋賀県、友誼の林、一九八五年五月四日」と刻まれている。これは中日両国人民が桜を植樹した友好の証だ。30年余りが過ぎて、ソメイヨシノはすでに雄大な林となっている。毎年には木いっぱいに花が咲き乱れ、湖南省の春の最も美しい風景となり、100万人以上の観光客を魅了している。
文献考証によると、桜の起源は中国で、当時万国が来朝し、日本は中華文化の輝きを深く慕って、桜は建築、服飾などとともに日本の使者によって持ち帰られた。そして美しいソメイヨシノはまた海を越えて中国に根を下ろし、海を隔てていても、桜は満開だ。両地の人民は共同で植樹を行い、代々親善し、友情を受け継ぐことを約束した。
このソメイヨシノの花だけを見ると、特に奇をてらったものではないが、木いっぱいに花が咲き乱れ、山の斜面の花が重なり合って覆われているのを見ると、いささか驚かざるを得ない。一致団結を象徴し、集団主義の精神を体現しているのではないか。実は中日平和友好条約締結の45年の間に、このような小さな種が、今の中日友好交流を大きな木に成長した。今後もこのような小さな種がもっと必要で、中日友好交流を豊かな森林に成長させてほしい。江西省の大学で日本語を専攻する学生として、私もこの機会に江西省を紹介し、中日友好都市の交流を促進したいと思っている。
中日両国はすでに悠久な焼き物文化の歴史を持って、その特色には優劣がない。江西省景徳鎮市は中国の陶磁器文化の発祥地であり、世界的に有名で、「千年の陶磁器の都」と言われている。文明は交流によって多彩になり、お互いを参考にすることによって豊かになるため、焼き物を媒介として、江西省と日本の友好交流の新たな一ページが開かれることを願っている。
中日平和友好条約締結45周年という大きな背景のもと、私はインターネットのプラットフォームを借りて景徳鎮の陶磁器を伝えたいと思っている。私も日本の友人たちに滕王閣、鄱陽湖など有名な景観を紹介したり、私のいる江西省のキャンパス生活を分かち合ったりして、彼らがいつかその場に臨場して江西省の特色と魅力を感じてもらえることを願っている。
2014年に「岐阜県と江西省をつなぐ友好的な未来植林プロジェクト」で派遣された植樹訪問団が瑶湖森林公園に植えた桜やクスノキは、今では大きく成長し、多くの学生や市民が散歩して休息する格好の場所となっている。中日友好交流の歴史は長く、双方の各分野の交流協力が絶えず深化していることは、両国と両国人民に重要な福祉をもたらすだろう。
将来私は両国の友好交流を深める使者となり、ますます多くの中日友好都市交流活動に参加し、推進したいと思っている。友情の木の種が中日両国の至る所に花を咲かせ、実を結ぶことを信じている。
■原題:友誼の木を植え、中日の情をつなげ
■執筆者:洪健洋(東華理工大学長江学院)
※本文は、第19回中国人の日本語作文コンクール受賞作品集「囲碁の智恵を日中交流に生かそう」(段躍中編、日本僑報社、2023年)より転載・編集したものです。文中の表現は基本的に原文のまま記載しています。なお、作文は日本僑報社の許可を得て掲載しています。
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