中国国家文物局は現地時間17日、米国に流出していた文化財と芸術作品38点の取り戻しに成功しました。返還式が在ニューヨーク中国総領事館で開かれ、ニューヨーク・マンハッタン地区検察オフィスは、押収した中国から流失した文化財と芸術作品38点を中国政府に引き渡しました。

初歩的な鑑定の結果、専門家はこれらの文化財の大部分が明代と清代の中国におけるチベット仏教の文化財で、仏塔、仏像、仏教装飾物などのカテゴリーに及び、素材は銅、泥、象牙、木などを網羅し、内容が豊富で保存も完全で、重要な歴史的、芸術的、科学的価値を持つと判断されました。

戦争による略奪や違法な密輸などさまざまな原因により、多くの中国の文化財が長期にわたって海外に流出したままです。近年、中国の文化財の返還請求に関する国際協力は絶えず拡大・深化しています。2023年には多くの海外流失文化財が中国に返還されましたが、流失文化財の調査と取戻しは極めて複雑な法的難題であるだけでなく、民族感情や国際関係にも関わっており、世界的な難題とされています。（提供/CRI）