浙江大学、BMIにより「念で漢字を書く」ことを初めて実現―中国

人民網日本語版    2024年4月24日(水) 19時30分

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浙江大学はBMIにより「念で漢字を書く」ことを初めて実現した。

浙江大学ブレイン・マシン・インターフェース(BMI)チームの最新の研究成果が23日、浙江大学医学院附属第二病院で発表された。同チームはその最新の研究で、漢字を書くBMIを初めて実現し、侵襲型BMIによってロボットアームを操作し漢字を書くことに成功した。SF映画でしか見られなかった「念で字を書く」ことが現実になった。中国新聞網が伝えた。

浙江大学BMIチームは2006年からBMIの先端的・学際的研究を行っている。2012年には、サルの脳の運動皮質に電極を埋め込むことで、引っ掛ける、つかむ、つまむ、握るなどの正確なジェスチャーの解読に中国で初めて成功した。2014年には、臨床患者の頭に電極を埋め込み、じゃんけんなどの動きの解読に中国で初めて成功。2020年には、臨床ボランティアの侵襲型BMIによる水を飲む、食べる、握手するといった動作の実現に中国で初めて成功。高齢者としては世界で初めての成功となった。

同チームの最新の研究は主に、脳波によって漢字を書くという点を集中的に研究している。この技術により、患者は漢字を書く際の過程を想像するだけで、この過程が運動野のニューロン活動によって反映され、運動野の神経信号の解析を通じ、想像した漢字の書き方の軌跡を取得する上、ロボットアームを制御して漢字を書く。

浙江大学ブレイン・マシン調整制御臨床実用化研究センター神経疾患サブセンター長で、同病院神経外科長の張建民(ジャン・ジエンミン)氏は、「一部の脳卒中と筋萎縮性側索硬化症(ALS)の患者は書く機能を失い、話すこともできないが、脳波を抽出し、外部の機械設備を制御することで、書きたい字を書き外界との意思疎通を実現できる。これが主なブレークスルーだ」と述べた。

張氏は、「漢字は偏旁、部首、筆順などの面で多くのルールが存在する。さらにはある画がやや長くなったり、やや短くなったりするだけで、完全に異なる字になることもある。その上、海外で漢字を研究しているチームがなく、参考材料がない。そのため今回の漢字の解読成功は非常に重要な一環であり、BMI研究の非常に重要なブレークスルーでもある」と述べた。

浙江大学BMIチームは現在、漢字を書く際の特殊な解読メカニズムのブレークスルーを達成しており、これを踏まえた上で漢字を書く軌跡を解読する新技術を発展させている。オフライン状態での100の常用漢字の分類の正解率は91.3%で、言語モデルのサポートを受けるオンラインでの正解率は96.2%に高まる。(提供/人民網日本語版・編集/YF)

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