Record China 2024年4月27日(土) 12時0分
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中国・河南省で開催されたマラソン大会で9歳の息子と共に完走した男性に、2年間の出場禁止処分が下された。
中国・河南省で開催されたマラソン大会で9歳の息子と共に完走した男性に、2年間の出場禁止処分が下された。中国メディアの上游新聞が25日付で報じた。
曹(ツァオ)さんは3月31日に同省で行われた鄭開マラソン大会に9歳の息子と一緒に出場し、共にフルマラソンを完走した。ところが、同大会の組織委員会が4月24日に発表した通知によると、曹さんらは決められた「親子コース」ではなく「マラソンコース」に無断で侵入して走っていたことが判明。規定違反により、曹さんには2年間の出場禁止処分が下った。
曹さんは「未成年者はマラソンの出場申し込みができなかったため、ハッピーラン(親子ラン)を選んだ。しかし、当日スタート地点に行ったところ、ハーフマラソンとフルマラソンの選手ばかりで、ハッピーランのスタート地点に戻ることができなかった。そのため、人ごみに合わせて前に進んだ。息子は『走れない』と言ったが、折り返し地点まで行った時に『まだ走れる』と言っていたので、それならばフルマラソンに挑戦しようということになった」と説明した。
また、2年間の出場禁止は受け入れるとしながらも、「去年、息子と(最長)25キロの大会に参加した時もハッピーランで出場したが、折り返し地点でスタッフにもっと長い距離を走りたいと伝えたところ、その時は許可が出て、レース後にも何も言われなかった」とし、「順位もメダルもいらないし、走らせてはもらえないだろうか。クライミングやスキーなどは、保護者が付き添っていれば未成年でも参加できるのだから」と要望した。
曹さんによると、息子は6歳から9歳までの3年間、毎日3キロ走っており、体力は「お父さん以上」とのこと。今回の大会でも、フルマラソンを曹さんよりも30分早いタイムでゴールした。しかし、関係者は「中国陸上競技連盟の規定では、フルマラソンには20歳以上でなければ出場できないと規定されている。ハーフマラソンと10キロでは、16歳以上であれば出場できる」と説明したという。
ネットユーザーからは「未成年にフルマラソンは不適当」「子どもにはそんなに長い距離を走らせるべきじゃない」「この父親は子どもが急死したり、一生治らない傷を負ったりするのが怖くないのだろうか」「子どもに何かあったらどうせ大会組織委員会のせいにするのだろう」「安全が第一」などの声が上がったが、最も多かったのが「ルールは守れ」とのコメントだった。(翻訳・編集/北田)
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