人民網日本語版 2024年5月4日(土) 8時30分
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中国で漢服専門のメークアップアーティストが引っ張りだこになっている。
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「やってもやっても終わらない。朝の6時から夜の12時まで働いていることもしょっちゅう。観光客は寝る時間も惜しんでいるかのようで、みんな漢服が大好き」と話すのは「90後(1990年代生まれ)」の李新敏(リー・シンミン)さん。河南省洛陽市で漢服専門のメークアップアーティストとして働いている。李さんは最速で30分あれば、女性を漢や唐の時代へと「タイムスリップ」させることができるという。人民網が伝えた。
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李さんは数年前に出産してからはずっと働きに出ていなかったが、偶然の機会から洛陽市老城区政府が企画した漢服専門のメークアップアーティスト無料トレーニングクラスに参加した。そして、10日間のクラスで、唐代や明代、少数民族といったスタイルのメークアップを習得した。
そして思いがけなかったことに、トレーニングクラスを卒業したその日のうちに、家の近くの漢服体験館で働くことが決まったという。「働き始めたばかりの時は1人のメークアップに1~2時間もかかっていた。でも、少しずつ慣れていき、今ではオンシーズンになると、1日に1000元(約2万2000円)以上稼げるようになった」と話す。
仕事の時間は自由が利き、お金も稼げて、家からも近いため、李さんはこの仕事にとても満足している。さらに、腕を磨き続けるために、政府が企画したメークアップレベルアップクラスにも参加し、観光客に提供できるラインナップが増えたという。
今年の春節(旧正月、今年は2月10日)前から現在まで、李さんは「フル回転」状態で、体は疲れているものの、「漢服が好きで、洛陽市に来る人がどんどん増えるのを見て、とても誇りに感じる」と充実感に浸る。そして、「今では若い女性だけでなく、多くの男性や中年、高齢の人も漢服を着て、『タイムスリップ』する感覚を体験して楽しむようになっている」と話す。
漢服を着るだけでなく、漢服の背後にある文化に対する理解を深めたいと考える人も多いため、客との会話を弾ませるために、李さんは仕事の合間を利用して勉強を続けており、「民族の自信や文化の自信という言葉をよく聞くけれど、私は『漢服ブーム』は中国の自信の表れで、中国のトレンドだと思っている」と話す。
洛陽市は今、旅行のオンシーズンを迎えており、街の至る所で、ミステリアスな漢服を風になびかせ、扇子で顔を隠す女性を目にすることができ、思わずうっとりと見とれてしまう。
洛陽ではすでに、漢服のデザインから生産、メークアップ、付き添いカメラマンといったサービスの産業チェーンが形成されており、漢服体験館の数は1200軒以上に達している。(提供/人民網日本語版・編集/KN)
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