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中国――台頭しているアニメファン2代目

張燕波    2024年5月4日(土) 11時0分

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現在、中国のアニメ人口は4億を超え、3000億元の生産額がある見込みだ。中国のアニメ産業は「成熟期」に入りつつあると考えられる。

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中国山東省青島市、某私立高校1年生の安盛悦さん。安さんは週末になると、いつも好きなキャラクターのコスプレをして、アニメ友達と誘い合って遊んだり、市内で開かれる漫画・アニメイベントのDC展に参加したりする。安さんは市内のDC展なら、ほとんど参加した。彼女はアニメが好きな親の許可を得て会場でアニメグッズの販売もしている。DC展参加のおかげで、安さんは新しい友達を作ることができただけでなく、社交能力もアップできた。

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安さんの学校は国際高校であり、学校には欧米留学志望者向けの英語クラスやロシア留学志望者向けのロシア語クラス、日本留学志望者向けの日本語クラスがある。安さんの両親は1970年代の生まれで、「鉄腕アトム」や「一休さん」などのアニメを見て成長してきた世代であり、中国ではアニメファン1代目と言えよう。両親の影響もあって、安さんは小さい頃からアニメに興味を持つようになった。そんな安さんは高校で日本語を覚え、将来、日本留学に行きもっと日本の文化に触れたいと考えている。

青島では昨年、DC展は11回も行われた。ほぼ月に一度の頻度だ。青島のDC展の参加者は半分以上がアニメファン2代目と言える中学生と高校生だ。青島の他、中国の深セン広州成都などでも年に何回かDC展があり、中国のみならず、世界中のアニメ愛好者を引き寄せる。現在、中国のアニメ人口は4億を超え、3000億元(約6兆5400億円)の生産額がある見込みだ。中国のアニメ産業は「成熟期」に入りつつあると考えられる。




中国のアニメ産業の発展原因は複数ある。安さんの学校の日本語クラスには20人以上の生徒がいる。ほとんどの生徒はアニメに興味を持っている。好きな理由を聞くと、周りの人の影響で好きになったとか、アニメの登場人物のファッションやら性格やら声やらが好きになったとか、アニメの登場人物は自分のやりたくてもやれなかったことをやり遂げたから好きになったなどの答えが返ってくる。この他、アニメを通じて日本語を覚えたいという生徒もいる。これらのアニメが好きな生徒には共通点がある。皆一人っ子だ。




中国の若者たちの「アニメが好き」という現実は、実は中国の「ある時代」の特徴も反映している。中国で1970年代頭頃から実施された「一人っ子」政策および1970年代末から実施された「改革開放政策」はアニメの中国での発展を促した潜在的な要因だ。中国は一人っ子政策で「一人っ子家庭」が増え、加えて中国の都市開発でこの時代に生まれた子どもたちは「遊び相手」が少なかった。安さんの親世代はこの時代に生まれたのだ。アニメはある程度、これらの一人っ子たちの遊び相手になれ、精神的な慰めになれる。一方、中国の改革開放政策では諸外国の文化も輸入され、中国社会はますます多元化し、1970年代以降に生まれた人たちはもっと新しい事柄を受け入れやすくなった。

中国のアニメ人口はますます若年化し、将来、一家2世代もしくは3世代で一緒にアニメを見たりコスプレをしたりする可能性も排除できないだろう。

■筆者プロフィール:張燕波

中国山東省威海市出身。1998年に技能実習生として初めて日本へ。2000年から日本留学。06~12年にイオン九州に勤務。13~20年に神戸大学大学院修士課程、博士課程で日本の古典文学を研究。21年に帰国し、現在は山東省青島市の私立高校で日本語教師を務める。

※本コラムは筆者の個人的見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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