Record China 2024年5月29日(水) 0時0分
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27日、北京商報は、中国でコカ・コーラとペプシが飲料の値上げに踏み切る一方で、国産飲料ブランドがシェア獲得に向けた攻勢を強めていることを報じた。
2024年5月27日、北京商報は、中国でコカ・コーラとペプシが飲料の値上げに踏み切る一方で、国産飲料ブランドがシェア獲得に向けた攻勢を強めていることを報じた。
記事は、コカ・コーラはこのほど河北省、河南省、山東省などの地域で値上げの通知を発表し、コカ・コーラ、スプライト、ファンタの888ミリリットルボトルを5元(約110円)に、2リットルのボトルを7元(約150円)に調整したと紹介。ペプシもこのほど900ミリリットルボトルのペプシコーラ、セブンアップ、ミリンダの価格を5元に引き上げたと伝えた。
そして、北京市では現在、3元(約65円)で購入できる飲料が少なくなっており、ミネラルウォーターや小さな容量のソフトドリンクなどしか変えず、通常サイズのジュースやお茶、清涼飲料水、スポーツドリンク、炭酸飲料、コーヒーはいずれも3元以上で、コンビニエンスストアでは5元以下の商品を見つけることも難しくなったとした。
一方、外国の2大飲料メーカーの値上げに対して、国産の飲料水メーカーは価格攻勢を仕掛けてシェアの奪取に乗り出していると指摘。特に外国ブランドの弱点であるケータリング分野で攻勢を強めており、国産大手ブランドの大窯は飲食店向けに新製品の500ミリリットル入りソーダを4元(約45円)、520ミリリットルのガラス瓶飲料を3元とメーカー希望小売価格よりもかなり安い値段で販売していると紹介した上で、同ブランドの責任者が「コカ・コーラやペプシの値上げに追随する動きはないだろう。われわれも値上げの予定はなく、今後も低価格で高品質な製品を発売する」との姿勢を示したことを伝えた。
記事は、大窯以外の国産メーカーも同様の動きを見せていると紹介した上で、「国内清涼飲料ブランドが市場競争で優位に立つ自信があることの表れ」と評価。中国の消費者が健康志向へとシフトしていることで、国産ブランドにとっては低糖、無糖の炭酸飲料など健康的な飲料市場のシェアを獲得するチャンスも生まれていると伝えた。また、食品業界アナリストが海外メーカーの値上げについて技術革新や原材料調達コストの上昇などが背景にあるとし、国内メーカーにとっては追い風が吹いているとの見方を示したことを伝えた。(翻訳・編集/川尻)
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