CRI online 2024年5月28日(火) 11時40分
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中国の科学者が世界で初めてブタからヒトへの異種肝移植に成功しました。
中国中部にある安徽医科大学第一付属病院によりますと、同院の孫倍成教授のチームはこのほど、雲南農業大学の魏紅江教授のチームと共同で、世界初のヒトへの異種肝移植手術を成功させ、遺伝子組み換えブタの肝臓を重度の肝臓がん患者に移植しました。これは中国の科学者が関連医学分野で大きな突破を遂げたことを示すものです。
報道によりますと、今回の患者は71歳、肝臓の右葉に巨大ながん腫瘍がありました。介入治療が無効で、いつでも破裂する可能性があった17日、医療チームは家族と患者のインフォームドコンセントを十分に実施した後、10ゲノム編集のブタ(ブタに対して10カ所のゲノム編集を行ったもの)の514グラムの肝臓を患者の右側の肝窩(かんか)に移植しました。この肝臓は、雲南農業大学の雲南省小型ブタ遺伝子編集・異種臓器移植重点実験室から提供されたものです。手術は順調で、ブタの肝臓は移植されるとすぐ胆汁を分泌しました。
術後7日目の24日時点で、患者の状態は良好で、すでにベッドから下りて自由に動くことができ、肝機能は正常に回復しています。孫教授によりますと、現在、移植されたブタの肝臓は毎日200ミリリットル前後の黄金色の胆汁を分泌することができ、CTとBモード超音波検査により、移植されたブタの肝臓の肝動脈、門脈、肝静脈の血流は完全に正常であることが確認されました。これは世界で5例目のヒトへの異種臓器移植手術であり、ブタからヒトへの異種臓器移植の臨床技術開発における新たなマイルストーンと考えられています。(提供/CRI)
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