簡体字のWebページが激減、大物企業家たちの過去の情報も消失―台湾メディア

Record China    2024年5月30日(木) 12時0分

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27日、台湾メディアの科技新報は簡体字のWebページやサイトの数が激減していることを伝えた。

2024年5月27日、台湾メディアの科技新報は、米ラジオ・フリー・アジア(RFA)の中国語版サイトの報道を引用し、約20年経過した大物企業家たちのネット情報が、現在検索をかけてもほとんどヒットしない状況であることや、簡体字のWebページやサイトの数が激減していることを伝えた。

記事は初めに米ラジオ・フリー・アジア(RFA)の24日付の報道を引用し、「あるネットユーザーが検索サイト大手の百度(バイドゥ)で、1998~2005年頃の馬雲ジャック・マー)氏の情報を検索したところ、ヒットしたのはたった1件だった。他にも馬化騰(ポニー・マー)、任正非(レン・ジョンフェイ)など、大物企業家たちの中国語名で検索しても同様の結果だった。西暦2000年前後の彼らに関する報道や談話などの情報を検索しても、今はヒットしないようだ。当時彼らの情報は網易や搜狐(SOHU)、西祠胡同、天涯論壇など様々なサイトやブログ、個人運営のWebページで見ることができたにも関わらず、新浪網を例外として、一定の年数を経過した情報は99%以上消失してしまった。ネット上で探すことができたオリジナルの情報が激減している」と伝えた。

次に記事は、このような現象が起きている原因やデータについて紹介した。シドニー工科大学(UTS)の馮崇義(フォン・チョンイー)教授は「驚くべき現象だ。原因は現在の法制度にある。経済的効果や政治的判断から来たのだろう。もし政治的判断が原因なら、過去のグレーゾーンが真っ黒に塗りつぶされたことになる。今は反スパイ法の改正もあって、監視や検閲が強化され、ネット運営側も負担に耐え切れず消去することにしたのだろう」と回答した。

科学技術関連の情報を発信しているウェイボーアカウント「月光博客」が、Web Techmology Surveysサイトが公開している2013~24年の統計を分析したところによると、主要なWebサイトやWebページで使用されている言語の割合で、中国語は4.3%から1.3%に減少したという。これは10年で70%も下落した計算になる。また中国インターネット情報センター(CNNIC)の統計によると、2018年12月から23年12月までで、中国のサイト数は544万個から388万個まで減少したという。これは5年で30%減少した計算になる。記事は「中国のネットユーザー数は10億9200万人で全世界の19%を占め、ネット普及率は76.4%に達しているが、Webページの数は10年で70%も減少し、Webページは5年で30%減少している。これは中国のWebサイトの急速な減少の確かな裏付けとなっている」と指摘した。

記事は最後に「このような現象が起きたのも、中国のネット市場が少数の大手企業によりろう断され、内容の多様性が制限、統制されているためで、小規模のサイトは競争が難しく市場を去るしかなくなり、中規模のサイトも広告収入の減少で維持が困難になり閉鎖せざるを得ない。他にも、映像やライブ配信など新しい形態のサイトの出現により、今までのようなWebページの制作が減っている点も挙げられる」と述べた。(翻訳・編集/原邦之

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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