人民網日本語版 2024年5月30日(木) 6時30分
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中国の若者の間で中古品の売買が人気となっているのはなぜなのだろうか?
最新の統計データによると、中国のリユース市場の規模が1兆元(約21兆6000億円)の大台を超えた。昨年だけでも3000万人の95後(1995~99年代生まれ)が新規ユーザーとして中古品取引プラットフォームに登録した。
上海のあるグリーンサイクルマーケットに足を運ぶと、30以上の露店が並び、古着や中古の家電製品、アートトイ、手工芸品などが売りに出され、多くの若者でにぎわっていた。多くの出店者は、中古品を自ら加工してオシャレなグッズに変えて販売していた。マーケットのほか、コミュニティーではリサイクルショップの人気が少しずつ高まり始めている。
その人気の高まりについて、マーケットの責任者は「ここに多くの若者が集まっているのは、単に中古商品のコストパフォーマンスの良さだけでなく、自分たちが認める価値観を探しに来ているのだと思う」と話す。
また、コスパの良さだけでなく、そこに商機を見出している若者も多い。「00後(2000年以降生まれ)」のミニチュア模型を専門に制作している季風さんもその一人で、「ある客はバイク好きで、自分の愛車がもうすぐ廃棄処分となるため、スピードメーターを取り外し、透かし彫りのデザインに加工し、本人の人形を作って中に入れた。彼にとってそれはとても意義のある作品となった」と話す。
起業から3年の間に、季風さんは中古品プラットフォームで2000点以上の商品を販売し、売上高は30万元(約648万円)以上に達しているという。高価な商品やマニアックな商品が増えるにつれて、品質評価、鑑定、価格設定といった関連のサービス産業も登場している。
また、多くの企業が中古品取引チェーンの川上・川下を貫通させている。中国初のリユース経済産業パークでは、評価やオークション、ライブ配信、委託販売、アフターサービスといった、各種中古品取引サービス企業が並んでいる。
天津市のある中古品流通EC産業パークの責任者・李暁飛氏は、「2年足らずで、当パークに入居する企業は200社以上に達した。昨年の取引額は5億元(約108億円)以上に達した」としている。(提供/人民網日本語版・編集/KN)
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