米国が中国人3人に制裁、「ボットネット」サイバー攻撃で―香港メディア

Record China    2024年5月29日(水) 18時0分

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29日、香港メディア・香港01は、ボットネット攻撃によって巨額の損失を与えたとして米国政府が中国人3人とその関連会社に制裁を実施することを発表した報じた。

2024年5月29日、香港メディア・香港01は、ボットネット攻撃によって巨額の損失を与えたとして米国政府が中国人3人とその関連会社に制裁を実施することを発表した報じた。

記事は、米財務省外国資産管理室(OFAC)が28日、中国人3人とタイにあるその関連会社3社に対し制裁を実施することを発表したと紹介。3人はボットネット攻撃を仕掛けて約1900万件のIPアドレスを外部に漏えいさせ、違法業者などに有償で提供して詐欺犯罪を支援した疑いがあるとし、この情報を利用した違法業者が米国で虚偽の福利申請を数万件提出して受理され、米国政府に数十億ドルの損失を生じさせたと伝えた。また、一部のIPアドレスは22年7月に米国で多発的に行われた爆破脅迫とも関係しているとした。

記事によると、制裁を受けたのは「Yunhe Wang」「Jingping Liu」「Yanni Cheng」という名の中国人3人と、いずれもタイにある「スパイシー・コード」「チューリップ・ビズ・パタヤ」「リリー・スイーツ」の3社。Yunhe Wangがボットネットの主要管理者で仮想通貨を通じて不当な収入を得ており、Jingping Liuは参謀役を務めるとともにマネーロンダリングを行い、獲得した資金を使って架空会社名義で高級不動産を購入していたという。また、Yanni Chengは不動産購入代金の支払いなど、実務的なビジネス取引を行っていた。

ボットネット攻撃は、攻撃者が悪意あるソフトウェア(マルウェア)に感染したコンピューターを制御してネットワークを構築し、遠隔操作の指令により情報漏えい、サーバーへの攻撃、感染のさらなる拡大などを行うもの。最近では家庭用無線LANルーターのボットネット感染が増えていることが注目され、広く注意が呼び掛けられている。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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