人民網日本語版 2024年5月30日(木) 17時30分
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中国科学院青蔵高原研究所によると、同研究所の環境変化・多層位プロセスチームの張国慶研究員らの研究により、過去30年で青蔵高原の湖沼面積が1万平方キロメートル以上拡大したことが分かった。
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中国科学院青蔵高原(チベット高原)研究所によると、同研究所の環境変化・多層位プロセスチームの張国慶研究員らの研究により、過去30年で青蔵高原の湖沼面積が1万平方キロメートル以上拡大したことが分かった。研究チームは、降水量の増加と氷河の融解による水の補給により、青蔵高原の湖沼の面積が低排出の状況下で、21世紀末までに約50%(約2万平方キロメートル)拡大し、水位が約10メートル上昇し、水量が過去50年の4倍に当たる約6520億トンに増加すると見積もっている。
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この科学研究成果は27日、「ネイチャー・ジオサイエンス」にオンライン掲載され、青蔵高原の未来の計画に科学的な指導を提供している。
研究員の説明によると、青蔵高原には地球で標高が最も高く、数が最も多い高原湖沼群が分布しており、その面積は全国の湖沼の50%以上。過去50年の温暖化と人類活動の複合的な影響により、世界中の大きな湖の水量が概して減少した一方で、青蔵高原の湖沼は温暖化を背景に急速に拡大した。この拡大は湖の氾濫リスクを高めている。
湖沼の拡大はさらに、大気中の温室効果ガスの濃度を高める可能性があり、世界的な温暖化を激化させる恐れがある。将来的に湖沼の水量の増加により湖の塩分量が減り、湖沼生態系の種の豊富さと栄養構造がさらに変化することになる。また湖沼流域の再構築により新たに形成される河川も高原動物の移動を妨げる可能性がある。そのためより効果的かつ持続可能な管理措置を講じ、社会の発展と生態系への影響を軽減する必要がある。(提供/人民網日本語版・編集/YF)
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