20歳の中国人留学生転落死に急展開、父親からDVか=「飛び降りたい」「絶望」とも―シンガポール

Record ASEAN    2024年5月30日(木) 16時0分

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シンガポールで20歳の中国人留学生の女性が転落死した事件をめぐり、女性の親しい友人が、女性は父親から家庭内暴力(DV)を受けていたと証言した。

シンガポールで20歳の中国人留学生の女性が転落死した事件をめぐり、女性の親しい友人が、女性は父親から家庭内暴力(DV)を受けていたと証言した。中国メディアの揚子晩報が30日付で報じた。

留学生の女性・李佳軒(リー・ジアシュアン)さんは23日朝、建物の1階部分の屋根で転落死しているのが発見された。李さんは12歳から現地のカナダインターナショナルスクールに留学しており、6月1日に卒業する予定だった。

連絡を受けて現地入りした李さんの父親は、現場の状況から「居所から飛び降りて隣の(遺体が発見された)建物に転落するのはおかしい」「携帯電話やタブレットなどがなくなっており、本人は財布も携帯していなかった」として、自殺にしては不審な点が多いと訴えていた。

父親は、「死亡する2日前に娘とビデオ通話をしたが、変わった様子は見られなかった。勉学上のストレスもなかったはず」と説明。「一生のエネルギーを懸けてこの事件を解決する」と語っていた。

ところが、揚子晩報によると、インターナショナルスクールでの李さんの親友だったという張(ジャン)さんは「彼女(李さん)は父親からガラス瓶で殴られて頭から血が出たことがあると言っていた」と明かした。別の知人も「彼女の父親は普段は問題ないが酒に酔うと娘を殴ることがあるようだ」と話したという。

さらに、別の親友・徐(シュー)さんは「彼女から、ここ数年(中国に)帰国すると父親からDVを受けると聞いた。今年3月に父親がシンガポールに来た時も、ホテルで暴力を振るわれたそうだ」と話した。李さんとのチャットの記録には、父親が李さんの頭をつかんで椅子にたたきつけたり、棒でたたいたりしていたことが記されており、徐さんは「ときどき彼女は落ち込んでいるように見えた。帰国した時に父親から暴力を受けたことをいつも私たちに話してくれた」と証言した。

徐さんによると、李さんは亡くなる前にうつ病のような兆候があり、4月30日には微信(ウィーチャット)のモーメンツに「お母さんが恋しい」と投稿した。李さんの母親は2015年に病気で他界している。徐さんたちがどうしたのかと尋ねると、李さんは「帰国して父親と会うのが怖い。帰ることを思うと、上階から飛び降りたくなる。父親と長く一緒にいなければならないと思うと、本当に絶望する」などと語ったという。

揚子晩報の記者が本件について父親に連絡したものの、返信はないという。(翻訳・編集/北田

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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