人民網日本語版 2024年6月2日(日) 7時0分
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低空域飛行活動による経済形態「低空経済」が話題になるにつれて、四川省成都市の上空は「混雑」し始めている。
成都市管轄下の彭州市にある丹景山を観光した男性・姚さんは、「スマホで注文しておいたら、景勝地に入ってすぐに、ドローンがアツアツのコーヒーを届けてくれた」と、便利なサービスを利用した感想を語った。
竜門山の湔江河谷の奥に位置する白鹿鎮や通済鎮、丹景山鎮では、ドローン配送の6ルートの運営が試験的に始まっており、コーヒーだけでなく、火鍋や雑貨などもドローンで配送してもらうことができるようになっている。店から各景勝地や民泊施設、キャンプ場などまで配送するのにかかる時間はわずか20分だ。
竜門山だけでなく、彭州市の「天空之眼」ドローン試験拠点が杭州迅蟻網絡と共同で構築した四川省初のドローンデリバリーサービスプラットフォームのドローン配送ルートは15本となっており、長さ約60キロ、面積100平方キロ以上の彭州「百里画廊」エコツーリズムエリアをカバーし、取扱業務範囲も宅配便から薬品、花、緊急対応など、さまざまなサービスまで拡大し、成都市民の生活が一層便利になっている。
日常生活のシーンだけでなく、成都ではドローンが緊急時の救援や気象観測といった業界のシーンにも次々導入されている。
中国の無人航空機「翼竜(Wing Loong UAV)」は1万メートルの上空を「偵察」したり、災害発生時などに、上空に応急通信ネットワークを築き、被災地の画像をリアルタイムで送信するなど、各方面で活躍している。「翼竜」は、シリーズ化、中高度長時間滞空、多用途といった特徴を備えている。「翼竜」を設計している中航工業成都飛機設計研究所のドローン部門の関連責任者は、「今後も低空応用の新しいシーンを創出し、物流運輸の新たな競争の場を積極的に模索する」としている。
データによると、成都の工業ドローン産業の規模は年間平均20%以上のペースで成長し、2023年に産業チェーンの売上高は100億元(約2170億円)の大台を超え、総合競争力は中国で上位に立っている。
「低空経済」という1兆元(約21兆7000億円)規模の新たな競争の場をめぐり、成都市は西部低空経済センター建設に焦点を絞り、研究開発、製造、低空空域、新しいシーンの創出、融合発展などにおいて模索を続け、今年、低空製造産業の規模を65億元(約1410億円)以上に引き上げるよう取り組み、低空経済の産業規模を260億元(約5642億円)にまで拡大させたい考えだ。(提供/人民網日本語版・編集/KN)
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