Record China 2024年6月2日(日) 19時0分
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上海ディズニーリゾートが、チケット類などの非正規販売などの禁止を改めて表明した。ネットでは同措置を支持しつつも「もっと早くするべきだった」などの声も。写真は上海ディズニーリゾートとその周辺。
上海ディズニーリゾートでは最近になり、中心エリアに指定された場所でのチケット類を含む物品類の非正規販売や非正規のガイド行為を禁止する表示が設置された。ネットでは、同方針を支持しつつも「もっと早くこうするべきだった」などと指摘する声が見られる。上海メディアの澎湃新聞が伝えた。
チケット類などを非正規販売する者は「ダフ屋」などと呼ばれる。各種入場券や交通機関の利用券には、商品として需要が高まっても増産が困難という特徴がある。そのため売買を自由にすれば転売で暴利を得ることが可能になり、利用者の利益を大きく損ねて市場を乱すことになる。そのため、どの国でも「ダフ行為」を禁止することが一般的だが、中国ではダフ屋の横行が繰り返し問題になってきた。
上海ディズニーリゾートは、中心エリアに指定された区域への、ダフ屋や非正規ガイドの立ち入りを認めないことや、横たわったり野宿をすることの禁止を宣言した。同リゾートは開園してから8年近くが経過するが、これまで非正規の写真撮影、闇ガイド、ダフ屋、露天商などの非合法な「便乗商売」が横行していた。
上海国際観光リゾート区管理委員会は今回の措置について、「2016年施行の上海国際観光リゾート区管理弁法第21条に基づくもの」「改めて表明したのであり、新規則を制定したのではありません」などと説明した。
5月31日時点で、上海ディズニーランドの地下鉄最寄り駅の周辺でも物販やダフ屋などの取り締まりがすでに強化されていた。都市部の秩序維持を担当する「城市管理行政執法局」の職員である城管補助員による、物販を行う者への立ち退き勧告やダフ行為の監視だ。城管補助員の李隊長は、「地下鉄駅の周辺では最近になり城管補助員が10人ほど増え、(違法な)商行為を阻止しています。係員は帰宅を勧告し、応じない場合には措置を取ります」と説明した。
上海ディズニーリゾート側は澎湃新聞の取材に対して、いかなる違法な商業活動に対しても「容認ゼロ」と表明し、その理由を「観光客の体験や遊興の雰囲気、リゾートエリアの評判、知的財産権の保護、正常な業務と運営を著しく損なうから」と説明した。これまで一貫して行政と緊密に協力して取り締まりを行ってきたが、今回は上海ディズニーと政府部門が改めて協力して、違法な商業活動を取り締まる強力な措置に着手したという。
上海ディズニーリゾートは観光客に向けて、「公式のルート以外で販売されている物品やサービスは、非公式かつ無許可であり、偽物または詐欺の可能性が高く、購入者は非公式ルートを通じて購入したことにより生じた損害は、自らが負担することになる」として、必ず公式のルートを通じて商品やサービスを購入するよう呼びかけている。(翻訳・編集/如月隼人)
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