Record China 2024年6月4日(火) 9時0分
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オーストラリアのABCニュースはこのほど、「米国と欧州連合(EU)が中国車に障壁を設けている一方で、オーストラリア人は記録的な水準で中国車を購入している」とする記事を掲載した。写真はシドニー。
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中国メディアの環球時報によると、オーストラリアのABCニュースはこのほど、「米国と欧州連合(EU)が中国車に障壁を設けている一方で、オーストラリア人は記録的な水準で中国車を購入している」とする記事を掲載した。
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記事はまず、「オーストラリアの道路は長い間、自動車大手の日本、ドイツ、米国によって支配されてきたが、中国は急速に地位を獲得しつつある。今年、中国車はオーストラリアの新車販売で3番目に人気のある選択肢となった」と伝えた。
記事によると、オーストラリアにおける中国車の販売台数は2014年の4154台から昨年は19万3433台に飛躍的に急増した。中国の自動車メーカー、広州汽車集団と吉利汽車のモデルが来年、オーストラリアの道路に登場予定で、この傾向は今後も続くとみられる。
記事は「中国車の成功は一夜にして起こったわけではない。中国政府は、自国の脆弱な自動車産業を欧米やアジアの大国に追いつかせようと何十年も努力してきた。内燃機関車の時代には達成できなかったが、電気自動車(EV)の時代には成功を収めた」とし、シドニー工科大学オーストラリア・中国関係研究所のマリーナ・チャン氏によると、「大規模な産業政策と財政的補助金」がEV産業の成熟に役立った一方で、中国には競争上の優位性もいくつかあり、中国のEV業界はサプライチェーンの大部分をコントロールしているため、他の自動車メーカーが複数の大陸にまたがっていることも多いのに対し、中国ブランドのサプライチェーンは非常に短いことが多い。同氏は「世界のEVメーカー上位20社のうち半数は中国企業で、市場を独占している大手10社は販売競争で勝ち残った企業たちだ。政府の補助金や政策によって選ばれたのではなく、まさに市場の競争と統合の結果だ」と語る。
記事によると、消費者意識の高まり、コスト競争力、技術の進歩、オーストラリア・中国自由貿易協定による関税の引き下げなどが、オーストラリアにおける中国車の販売促進に貢献している。この成長の大部分はEV人気の高まりによるもので、昨年オーストラリアで販売された8万6828台のうち7万2342台が中国製だった。
オーストラリア連邦自動車産業会議所(FCAI)の広報担当者は、競争の激化と中国製車両の入手しやすさによって「消費者の選択肢が広がり、オーストラリア人は仕事、娯楽、家族に最も適した車を購入できるようになった」と述べているが、中国製自動車の売上増加は中国ブランドだけによるものではない。FCAIの販売データによると、昨年オーストラリアで販売された中国製自動車約20万台のうち4分の1は米テスラが中国で生産したEVだ。
オーストラリア政府は今のところ、関税導入に関して米国に追随していない。その主な理由は、オーストラリアには保護すべき自動車産業がもはや存在しないためで、チャン氏によると、中国がEVで「市場をあふれさせている」との主張があるにもかかわらず、世界の自動車市場は依然として内燃機関車が主流であり、消費者は最終的に「自分のニーズに合った製品を選ぶ」ことになる。(翻訳・編集/柳川)
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