【観察眼】中国とアラブ諸国の安定した関係発展は世界の安定に貢献

CRI online    2024年6月3日(月) 18時20分

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北京市内で開催されていた中国・アラブ諸国協力フォーラム第10回閣僚級会議は滞りなく閉幕した。

北京市内で開催されていた中国・アラブ諸国協力フォーラム第10回閣僚級会議は滞りなく閉幕した。中国の習近平国家主席は、招きに応じて中国を公式訪問したバーレーン、エジプト、チュニジア、アラブ首長国連邦の首脳らとともに開幕式に出席し、基調演説を行った。

今回の「中国・アラブ諸国協力フォーラム第10回閣僚級会議」は、2年前に開かれた「第1回中国・アラブ諸国サミット」の次に開催された閣僚級会合であり、重要な意義があったと言える。

中国とアラブ諸国は2004年1月、エジプト首都のカイロにあるアラブ連盟本部で、「中国・アラブ諸国協力フォーラム」の設立を共同宣言した。同枠組みについてはこれまでの20年の建設と発展を経て、閣僚級会議、高官会、企業家カンファレンス、北斗協力フォーラム、エネルギー協力大会などの19項目にわたるメカニズムが構築され、経済貿易、エネルギー、技術革新、衛星通信、文明の対話など多くの分野があつかわれるようになった。また中国・アラブ女性フォーラム、中国・アラブ青年発展フォーラムも設立されるなどで、中国とアラブ諸国の関係の内容は急速に豊かになった。

一方で、中国・アラブ諸国サミットが2022年12月にサウジアラビア首都のリヤドで初めて開催された。中国の習近平国家主席は同サミットにも出席し、「中国とアラブの友好精神を発揚し、手を携えて新時代に向けた中国とアラブの運命共同体を構築しよう」と題した基調演説を行い、中国とアラブ諸国の実務協力に向けた「8つの共同行動」を提唱した。

習主席はこのような背景の下で、このたび北京で開催された「中国・アラブ諸国協力フォーラム第10回閣僚級会議」で、「第2回中国・アラブ諸国サミット」を2026年に中国で開催すると発表し、さらに、アラブ諸国との友好精神を発揚し、「5つの協力構造」を構築し、中国・アラブ運命共同体の建設を加速させていきたいとする中国の考えを披露した。

双方の関係構築の加速については、いくつかの面から理解することができる。

まず、数字から見て中国とアラブの実務協力には高い潜在力がある。2004年には3038億1000万元だった中国とアラブ連盟との物品貿易総額は、2023年には2兆8000億元に達した。すなわち、20年間における増加幅は820.9%にも達した。世界経済の回復力が乏しく、一国主義と保護主義が台頭する現状にあって、中国とアラブ諸国は技術、資金、製品、人の移動を絶えず拡大することによって、双方の民衆と国際社会に一層の恩恵をもたらすことは間違いない。

一方で、国と国は経済だけで良い絆を結ぶことができない。習主席が強調したように、中国はアラブ諸国と互いに見守り助け合い、平等互恵を順守し、包容して学びあい、緊密に協力せねばならない。習主席は、中国・アラブ諸国関係を世界の平和と安定を守る上でのベンチマークにし、質の高い「一帯一路」共同建設のモデルを構築し、異なる文明の調和と共生の模範にし、さらにはグローバルガバナンスの正しい道筋を模索する手本にする決意を表明した。

歴史を振り返れば、中国と中国人民は、アラブ諸国とその人民と深い友情の絆で結ばれてきた。シルクロードを通じた古代からの友好往来もあれば、民族の解放を勝ち取る際にはともに戦い、国家建設の過程においては協力とウィンウィンの関係を築いてきた。

輝く古代文明を生み出した中東ではあるが、現在に至るも戦火がやまないことには留意せねばならない。昨年10月以降にはイスラエルパレスチナの紛争が激化し、罪のない民間人が多数死傷し深刻な人道危機が発生したことで、世界各国の人々は強く懸念することになった。

中国はパレスチナ問題について、広範なアラブ諸国と同じ立場だ。習主席は中国・アラブ諸国協力フォーラム第10回閣僚級会議の開幕式の基調演説で、「戦争をこれ以上無限に続けることは許されない。正義(を進める場に)に永久に欠席することは許されない。『二国解決案』をこれ以上、恣意に動揺させてはならない」と訴えた。習主席は、ガザ紛争の早期沈静化を推進し、パレスチナ問題の全面的かつ公正で、恒久的な解決を推進するために正義の声を改めて発信した。

2023年3月には中国の仲介でサウジアラビアとイランの国交回復が実現し、中東に「和解の波」が巻き起こった。2023年10月に新たなパレスチナ・イスラエル紛争が勃発すると、中国とアラブ諸国は緊密な意思疎通を図り、積極的に和平を勧め、話し合いを促し、停戦にむけて推し進めてきた。2024年4月には中国が取り持ったことで、パレスチナ民族解放運動(ファタハ)とイスラム抵抗運動(ハマス)が北京市内でパレスチナ内部の和解に向けての協議を行い、率直に対話した。このことは、地域ガバナンス、ひいてはグローバルガバナンスについて、関係国が中国にしかるべき役割を果たしてほしいと願っていることの表れだ。

中国とアラブ諸国は、いずれも発展途上国の重要な一員であり、ともに国際社会の重要な力であり、民族振興を実現し、国家建設を加速するという互いに共通する歴史上の使命を担っている。中国とアラブの関係発展は双方の人々に幸福をもたらし、中東地域の平和発展を促進し、激動する世界に安定性をもたらすことに貢献する。(提供/CRI

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